藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

コロナの活かし方(1)

*[ウェブ進化論]貨幣を使う社会とそうでない社会。

コロナが世界中を、しかも段階的に何度も襲ってきて、自分たちはそれこそ戦後以来最大の恐怖を経験した。

経済よりも命が大事。

けれど経済が止まってしまうと、生きていけなくなる…

そんな現代の構造が見えてしまうことになった。

みんなが徹底的に分業をして、無限にも見える「物やサービスの隙間をお金が繋いでいた」ということが露わになったのだ。 

紀元前から使われていたという通貨だが、まるで悪魔との取り引きのように「便利だが、貨幣を使いだすと貨幣に支配される」ということを先人は想像できなかったのに違いない。

その頃から2000年以上が経つ。

その間に侵略のための大戦は何度も起こり、戦争のなかった瞬間はひと時たりともない。

人類が曲がりなりにも進化していて、21世紀に始まったインターネットが産業革命を起こすのなら、ひょっとしてそれは「経済的なメリット」ではなく「争いの鎮め方」なのではないだろうか。

 

ネットがかつての「一握りの権力者による情報独占や情報操作」を次々に暴露するようになった。

闇の部分だってあるが、それでもどんどん"公平"に近づいていると思う。

コロナの騒動は「経済成長」が疑いのない合言葉だった時代に、ある傷痕を残した。

貨幣至上主義だった多くの国々に「生きる価値観の再考」を促したのだと思う。

(つづく)