藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

錆びぬ記憶に

*[7つの習慣]風化を防ぐ。

これも天の思し召しかもしれぬ。

とよく昔の人はいったらしい。

今ほど科学が発達していないから、天変地異とか得体の知れない疫病とか、予期せぬ出来事ばかりだったから「天や神の思し召し」と思わないといたたまれなかったのだと想う。

現代人はもう少し小利口になっているので、あまり街中で「これも思し召し」という会話はあんまり聞かないけれど、今回のコロナ騒動も原因はどうあれ「起きるべくして起きた」という見方もできるだろう。

 

それにしても、自分たちはここ数百年の記録の残る中でも相当な回数の「地震津波や疫病、それに戦争」を経験しているが、その経験がどうしても「リアルに継承されていない」ことが問題だ。

人間は"愚かとも言えるような知恵"を持っているから、「リアルな過去の反省システム」がないと、また浮かれて似たようなパニックを起こしてしまうだろう。

日本から開戦した事実は重い。

 

戦争を知る世代もほとんどにいなくなる中で「過去の記憶」をリアルに記録し、伝えていくこともデジタル技術の貴重な役割になると思う。