藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

時代の目(2)

*[次の世代に]FIREの意味。

主に昭和の時代に「よきこと」とされていたことが注目されなくなっている。

学歴とか大企業とか終身雇用という言葉がこんなに急に色あせるとは思わなかったアッパー世代は多いのではないだろうか。

そんな風に昭和以前の人たちが使う言葉と、令和の若者が使う言葉はずい分違うのに驚かされる。

「安定」とか「蓄財」とか「運用」とか「都心」とか「競争」とか「出世」とか。

もう若者からはとんと聞かない。

一方でまだそれを口にする年寄りは結構いるので、若者は口をつぐんでいるのだと思う。

おそらく「自由」とか「熱中」とか「選択」とか「自発」とかいうのがこれからの頻出ワードになるのだろう。

 

FIREというのは「金をどんどん稼いで早めに隠居して遊ぶ」という意味かと思っていたが、どうもそうじゃなさそうだ。

大人世代のしがらみ、すなわち「お金の話題」から独立し、"お金が基準ではない自分のやりたいことができる環境"を作ろうとしているのだろう。

だとすると納得できる。

だから別に「稼いでから」の話ではなく「大して稼ぐ必要のない環境」を作るのもFIREだ。

田舎に暮らして「低消費生活」の土台を作り、そこでゆっくり自分のライフスタイルを探っていくのも立派なFIREである。

 

既存の価値観で若者を見ると大きな勘違いをしてしまう。

注意が必要だと思う。