藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

解体考

*[次の世代に]拘縮の恐怖。
歳をとると筋肉が痩せ、関節を動かす機会が減って可動域が狭くなり、ひどいと「拘縮」と言う状態になる。

この怖い拘縮は、実はいろんな組織で多発している。

しかもタチの悪いことに、組織の拘縮はほとんど目に見えないのだ。

新しいことへの挑戦が必要になり、体制を変える必要があるときに、動こうとすると亀裂が生じたり、全くスピードが追いつかなかったりする。

もちろん大企業にその傾向はひどいが、中小の組織でも容易に発症する。

この拘縮を防ぐには、身体と同じく「日ごろのストレッチやエクササイズ」が欠かせない。

また難儀なことに、いったん老化してしまった体はなかなか元に戻らない。

若返るためには歯を食いしばってリハビリをする必要があるのだ。

とここまで書いて、組織というか「人間関係そのもの」が拘縮するのだと気づいた。

家族とか友人関係とかもコミュニケーションがなくなってたりして硬くなると、なかなか元には戻りにくい。(嘆)

リハビリはどうしたものか。

 

それはともかく、組織の場合は秘策がある。

"バラバラ"にするのだ。

組織再編とはよく言ったものだが、それぞれの人たちが「自分のポジションを保守しようと」して、ガチガチになっているのが固まった組織だ。

そうした夫々の力関係は、一度解体してリセットするのが手っ取り早い。

 

政治でも官僚でも、改造より解体が有効な場合はかなり多いのではないだろうか。