*[ウェブ進化論]脳との対戦。
現代人の"肥満との戦い"は、一万年以上前から農作業で生きてきた自分たちの生活習慣がもたらすものが原因だという。
まだ脳の構造自体が「食べられるだけ食べておきなさい」いう基本命令から脱していない、ということのようだ。
現実にはまだ飢えている人は世の中にはいるし、そう簡単に「脳の構造転換」は進まないのだろう。
糖質を摂取して「うまい」と感じることは自然なことなのだ。
そして糖分が含まれていないのに「これは美味しい」と脳に感じさせるのは至難の技である。
同等の代替製品をどれほど試しても、今のところ脳の判定には勝てない。
それにしてもプラセボ(暗示)効果よろしく、つくづく自分たちの五感は脳に支配されている。
美食の追求とか酒の嗜好とかは、人類の究極の道楽だと思うが、こんなことをしている動物は他にはいないだろう。
肉や魚や野菜の産地とか、ワインの成分とかにこれほど拘って色々と考えるのは「脳の発達の細やかさ」を感じずにはいられない。
自分たちは胃袋とか腸で「量」を感じるけれどそれも脳につながっている。
そして「味」についてはすべて脳と直結していると言っていい。
食事は「脳を意識しながら」摂るようにすれば、脳もより発達するのではないだろうか。