藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

変化の中で

*[ウェブ進化論]尺度が変わるとき。

自分が社会人になった30年前は「成功の定義」というのは割合画一的で、だからみんながその方向を目指していることに何の疑いもなかった。

今考えるとむしろ「ちょっと怖い時代」でもある。

「経済的な成功こそ」とか「社会的な地位の獲得」こそがゴールだったのだ。

 

そんな昭和の「一億総中流」というキャッチフレーズから50年が経つ今は、ずい分景色が変わっている。

正解のない時代、と言われるが「他人と比較しての正解」って何の意味があるのか? と若い人は思っているようだ。

 

ゴールという言葉も、何か「それで終わり」を想起させてサスティナブルではない。

いろんな言葉、つまり「時代の語彙」が変わりつつあるのだと思う。

「正解」「ゴール」「勝ち負け」「出世」「収入」「定職」「地位」「財産」・・・

そんな言葉を使うだけで「古いな」と思う時代にすでに入っているようだ。

 

コロナの後の人手不足がいまだに解消しないというが、若い人たちの価値観がすでに「次の世代」に移ってしまっているからではないだろうか。

今までの価値観で「時給いくら」で働いていた人たちが、急に正気に戻ったのだと思う。

こんな風に「時代の大事なことの尺度」が変わる時代には、「それまでの尺度」が急速に陳腐化してしまう。

 

今のシニア世代はそんな「陳腐化」に極力注意する必要があるだろう。