藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

ぞくぞく、やって来る。

ウェブに上がったブログやhp、キラッと光る「知」もあまたあるが。


哲学者の杉中に薦められ、戸坂潤の著作を読むことに。
 

戸坂潤全集 5 (5)

戸坂潤全集 5 (5)

第一巻、5670円なり。
どうしてこの手の全集って高いのか。


小林秀雄も一冊一万円近かったし。しかも
二冊のうち一冊は未開封だし。(嘆)


と思ったら「戸坂潤文庫-電子テキスト」とある。
ふぅむ、と思ったら驚いた。

http://pfeil.hp.infoseek.co.jp/unicode_archiv.htm

著者の全集すべてが全部web上に上がっているではないか。


当然小林秀雄全集、は無料でwebにはない。
なぜに戸坂さんのものだけが上がっているのか。


不思議だ。
とおもって少し探してみたら。


あった。

知の宝庫

googleブックサーチ、にも驚いた。
あれはまあgoogleやMSの力技だ。


これはすごい。

登録全作家 作家リスト:全て


そりゃ著作権切れが中心だが。
芥川龍之介から。
グリム童話
グリム 中島孤島訳 杜松の樹


小泉八雲の貉(むじな)が。

小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 貉 MUJINA



そしてその中に戸坂潤、もあった。


これを見つけただけで、もう携帯電話だけで出かけられる。
暇があれば読み放題だ。


「工作データ」の欄には京大の入力研究会、とか人の名前とかが書いてある。


この人たちのボランティアでデータ化が実現しているらしい。
頭が下がる。


こういう試みには何かお返しをしないとな、と俄然協力モードになるあたり、「自発」というのは本当に重要なことだ。


ドストエフスキーだってある。


読みたいモノがこの中にあれば、真にありがたいサイト。

著作権継続中」でも公開を許しているものもある。
作者の勇断に拍手、はくしゅ。

著作権者の死後50年を70年に、なんて言わないで、どんどん公開すべき。
ここで解き放たれた「知」は、必ず何かを返してくるに違いないから。


心からの感謝に対しては、とてもとても大きな物が返ってくるだろう。
ネットの世界で久しぶりに暖かい気持ちになった。


ネットはやはり「善く」使えるものだ。(嬉)