ウェブに上がったブログやhp、キラッと光る「知」もあまたあるが。
哲学者の杉中に薦められ、戸坂潤の著作を読むことに。
![戸坂潤全集 5 (5) 戸坂潤全集 5 (5)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41Fvr90H9rL._SL160_.jpg)
- 作者: 戸坂潤
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 1967/02/25
- メディア: 単行本
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第一巻、5670円なり。
どうしてこの手の全集って高いのか。
小林秀雄も一冊一万円近かったし。しかも
二冊のうち一冊は未開封だし。(嘆)
と思ったら「戸坂潤文庫-電子テキスト」とある。
ふぅむ、と思ったら驚いた。
http://pfeil.hp.infoseek.co.jp/unicode_archiv.htm
著者の全集すべてが全部web上に上がっているではないか。
当然小林秀雄全集、は無料でwebにはない。
なぜに戸坂さんのものだけが上がっているのか。
不思議だ。
とおもって少し探してみたら。
あった。
知の宝庫
googleブックサーチ、にも驚いた。
あれはまあgoogleやMSの力技だ。
これはすごい。
そりゃ著作権切れが中心だが。
芥川龍之介から。
グリム童話。
グリム 中島孤島訳 杜松の樹
小泉八雲の貉(むじな)が。
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 貉 MUJINA
そしてその中に戸坂潤、もあった。
これを見つけただけで、もう携帯電話だけで出かけられる。
暇があれば読み放題だ。
「工作データ」の欄には京大の入力研究会、とか人の名前とかが書いてある。
この人たちのボランティアでデータ化が実現しているらしい。
頭が下がる。
こういう試みには何かお返しをしないとな、と俄然協力モードになるあたり、「自発」というのは本当に重要なことだ。
ドストエフスキーだってある。
読みたいモノがこの中にあれば、真にありがたいサイト。
「著作権継続中」でも公開を許しているものもある。
作者の勇断に拍手、はくしゅ。
著作権者の死後50年を70年に、なんて言わないで、どんどん公開すべき。
ここで解き放たれた「知」は、必ず何かを返してくるに違いないから。
心からの感謝に対しては、とてもとても大きな物が返ってくるだろう。
ネットの世界で久しぶりに暖かい気持ちになった。
ネットはやはり「善く」使えるものだ。(嬉)