先日、医師の講演で「人生でやり残さない10のこと」という話を聞いた。
家族も友人も仕事についても「やっておきたかった」ということは常々考えておくべし、というお話だった。
以前「人生のバランスシート」というエントリーを書いたことがある。
貸借対照表を自分の人生に当てはめてみて、「資産と負債」を考えてみてはどうか、という話題だった。
先の医師の講演で特に気になったのが「人生の負債」についてだ。
実際のお金の借金についてはまあともかく。
それ以外の「負債」は案外自分たちは考えていないのではないだろうか。
「人生でやっておきたい10のこと」とかいう題材だ。
実際はなんだろうか。
仕事。
家族。
家庭。
遊び。
趣味。
人生は後半になれば「やりたくてもできなかったこと」というのは負債のようなものだ。
こと自分の人生においては。
そう考えると、自分が自分のためだけに楽しみたいこと、というのはかなり見劣りがする。
「自分自身がただ楽しむためのこと」というよりは、「その他の何か」ということを考える。
つまり人生の後半は「その後のため」に費やしたい、と自然に思うのだろうか。
要するに「私心」がなくなれば、自分たちはそういうことなのかもしれない。
改めて列挙してみれば案外、やりたいことはそれほど多くないような気がする。