藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

重要事項を優先する。

高齢化をテーマにした仕事をしていると驚くほどみんなが「自分の最後」について悩んでいる(ことに驚く)。
70歳オーバーの高齢者はもちろん、60代、50代、40代まで。

高齢者の懸念は「健康寿命」のこと。
寝たきり、要介護の自分をどれだけ避けられるか、ということを口にする人が多い。

五十代以下は、老後の家計のこと。
みんなが「貯蓄は三千万は必要で…」といった「残りの計算」を気にしている。
「持ち家か賃貸か」とか。

自分が将来「どんな風に暮らしたいか」という一番大事なことを考える余裕がなくなっているようだ。

二十代から毎日、忙しく社会人をしていると「立ち止まって思いを馳せる」ということができなかったりする。
下手をすると、それが定年くらいまで続く。

大事なのはお金の問題だけではない。
一番大事なのは「自分の暮らし方」に尽きる。

まずは「自分の老後の過ごし方」を考えてみて、それに「資金計画」を合わせていく。
そんなことを考える余裕を持つべきだと思う。

忙しい毎日だけれど、ふと「自分の70歳、80歳、90歳」をイメージして、それに必要なお金とか、趣味とか、社会参加などを予め考えることは何よりも重要だ。
一番遠いけれど、一番大事なことだと思う。