藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

カネの貸借。

人生、いろいろ失敗しているが、かなり学習効果の薄い失敗の一つが、これ。
「失敗」は準備不足が犯人、と思われるが、これに準備するのはどうすりゃいいのか?

返らない貸金。

これまで、何度か人に金を貸したことがある。

・一番初めは、大学の時か。バイト先の仲間に駅で待ち伏せされていて、3万円貸した。いつしか彼はバイトを辞め、行方知れずに。

・次は社会人になってから。会社の先輩に30万円貸し、3年間戻って来なかった。(これだけが唯一戻ってきた)

・次は独立してから。友人からx万円を請われ、別の友人に貸す。後に車の購入代金に使われていたことが判明したが、回収できず。

・同様のケースがもう二回。共に取引先の知り合いだった。

借金、とは何か?

都合、五回、うち四回はコゲ付き。

    • 何故、貸したお金が返ってこないのか?
    • 相手が返さないから、である。
    • 何故返さないのか?
    • 彼らはサギ師なのだろうか?
    • 思い返しても、そうとばかりは言えないようだ。
    • 借金はしても、友人としてはいいヤツ、もいた。
    • ただ、こうして見ると、共通点があった。
    • 彼らは、みな「自分の家計管理」ができていなかった。

借金する、とはどういうことか?

結論から言えば、「借金は〝破綻〟の始まり」であると思う。

例外は「明確な投資目的」だが、これとて借金でやるからにはリスクが伴う。


あまつさえ、「運転資金」を借り入れたら、そこから〝死の淵〟へ向かっていると思うべきである。

自分(社長)が目をつぶって「これも今後の投資だ。」と言ってみても、事態は好転しないことが多い。

というか、そういう投資のスタイルそのものがリスクである。

(私もこの危険は冒している。要はヤバさを意識できているかどうか、だろう。)

個人の場合は「資格を取るための学費を借金」「好きな本を読むため」、くらいなら自己投資、と言えなくもない。

だが「いいジャケットを着るのも、自分磨き」「旅行していろんな世界を見ておくため」、だからカードで借金、となると破綻モデルである。

教訓。『運転資金』は貸さない。

相手の事情を聞き、その人が「破綻のらせん」に乗っていないかどうか、を確認する。

〝運転資金〟を借りる人は、返済不能に陥る可能性が高い。

どんどん高金利の金に頼り、ついには立ち行かなくなるだろう。

生活スタイルを変えて、黒字体質に戻すのは、慢性病を治すように難しいものだ。

人間関係は微妙なものだが、周囲の人も、このような借金話はピシャッと断ったほうが本人のためである。