藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

不思議なものだ


みずほの株「誤発注」事件なんかだと、当事者が特定され、やれ管理体制の問題だとか、ヒューマンエラに対する強度がどうとか、まだ分かりがいい。


年金データ消失。
ミスが大きければ大きいほど、お咎めなし、になるのでは。


ざっと見てもここ数年、年金に関するトラブルは散見していた。
期間の計算ミス、
金額の計算ミス、
二重払いに支給洩れ、
生年月日間違い、



挙句に5000万件消失と。
これも1:29:300、ハインリヒの法則


大事故は起こるべくして。



見えない犯人像


「網、呑舟の魚を逃す」でもないが、デカい失敗ほど原因追求はぼやけるのか。


これが中小企業の仕業だったら、まぁ即死。
営業停止、か免許停止。


社長は破産して日経ビジネスの「敗軍の将シリーズ」にコラムでも書くしかない。



上場企業なら株価暴落で、経営陣の辞任か株主代表訴訟
(コムスン株は大暴落しているが)


ダイエークラスになると、銀行の兼ね合いもあり、産業再生特別機構なんかで救済と。


(余計だが、銀行そのものはゼロ金利で救済、だ。)


今回は政府(社会保険庁)。
安倍内閣のメルマガでは再照合を来年3月までにやりきる、とある。


24時間のコールセンタも設置。
三者委員会の設置とか、数百億はラクにかかるようだが、もち税金。


政府の経営成績は、選挙で問われるが、
もう少し細やかな「営業成績」を問うしくみが欲しい。


当時の社保庁長官を引っ張り出したり、
当時の大臣に盥(たらい)を回してみたり
天下り官僚を探してみたり

退職金返せ、もいいが大事故にいたった「体質」にメスを入れねば。


頻発してた「小事故」にバラバラに対応してきたことが「大事故」を呼んだ、見事なケース。


官僚のタテ割り行政の欠陥と。

「年金」という重要な会社を、真剣に経営する魂の入った経営者がいたら、今回の事故は防げたと思う。


政治家よ、ミスを活かせ。