藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

公約、出揃う。


自民党民主党を比較。

  • 年金制度

<自民>

<民主>

    • 年金制度の一元化。全国民が同じ年金に。
    • 基礎部分(税金で負担)と所得比例部分(納めた保険料に応じる)の2階建て
  • 年金データ消失問題

<自民>

    • 社会保障情報の一元管理カード制を2011年にも導入

<民主>

    • 年金通帳の創設。支払い履歴や受取額を明示する。
  • 財源

<自民>

    • 国と地方で公務員給与3.6兆削減
    • 政府の資産売却、1兆円超

<民主>

  • 消費税

<自民>

    • 今年をめどに全税体系の抜本改革を実施

<民主>

    • 税率、据え置き
  • 農業政策

<自民>

    • 農地の保全耕作放棄地の解消
    • 「おいしく安全な日本産品」の輸出を促進

<民主>

    • 戸別所得保障制度の導入

(生産費と市場価格の差額を農家に直接支払う)


yomiuri onlineより

具体性の比較。


結局のところ、公約だけ見ても判断はしにくい。


『年金』は、
自民の言う「厚生年金と共済年金の一元化」と
民主の言う「全国民が同じ年金に。」というのはどう違うのか。


自民は「民主は最低保証金額を提示していない」と言い、
民主は「自民は財源のアテすらないでまかせ」となじる。


結局「7党党首会談」などでも問題の焦点が、
「データ消失問題」から「年金制度そのもの」に変遷し、結局、
「制度設計の本丸」に切り込めていない。


ここは野党として、ヌルい。


『財源確保』は、
民主党補助金廃止と、特殊法人独立行政法人廃止による10.2兆に軍配。


『消費税』は、
自民の「全税体系の抜本改革」の意味が不明。
↑ホームページでも発見できず。


民主の「据え置き」に軍配か。


『農業政策』でも、
自民党の公約はわかりにくい。


統一地方選の公約などを見ても、一貫して「イメージ先行」。


「いつまでに、どれくらい(数字で)」が、ない。


文系の社長が作った事業計画書のようだ。(嘆)


公約を眺める限りでは民主優位だが、それにしても想像しにくい選択だ。


有権者の眼。


前回の衆院選都知事選あたりから、割と真剣に候補者や政党の公約を見ているが、見るほどにハッキリしない。



本当にできの悪い事業計画を見る思いだ。


これに比べ、大前さんの選挙公約など秀逸の出来だったな、などと思う。


「本当の選挙」の実現には、電子投票などのインフラと同時に

  • 政策の可視化


が絶対に必要だと思う。


定型フォーマットに「各党の論点比較」をきちんとしないと、選ぶに選べぬ。


まだまだ仕組みの工夫が必要だ。