藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

フレディ・ケンプ


年齢は三十才。
風貌はもっと若々しい。


栗色のサラサラヘア。
ドイツ人の父と日本人の母を持つ。


ベートーヴェンピアノソナタ「悲愴」「熱情」。


出だしが違う。
ガツーン!と弾いて、いきなり弱音。



いきなり第一音のメリハリで、一気に聴衆は釘付けに。


それからも、フォルテ・フォルテで押しまくる。


さびでは、やたらと速くなり、どこまで行く、と思ったらまた超減速。


緩急、強弱のここまで強いベートーヴェンは聞いたことがない。


古典派、ロマン派の巨匠、ウィルヘルム・ケンプの縁者だという。


4才でピアノをはじめ、8才でロイヤル・フィルと競演と。


なんとなくも、正統派の血筋か。


それにしては巨匠はどんなだったか、と思い、検索。


残念ながら「悲愴」はなく、「月光」だったが往年の姿を発見。



世代のかけ離れた二つの映像が、一瞬で集まった。


さっすがyoutube


映像の財産だな、と。