藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

今日の一曲

青春を思い出す。

youtubeやニコ動のゆるぎない人気は「同分野の動画が、短く、人気別にソートされている」ことにある。 従って、何かの拍子にこれらのサイトに入ってしまうと二、三時間が経ってしまうこともあるし、また「別世界の話」にまで飛んでしまうことも多い。 動画は…

ヴィルトウォーゾ。

ずっと前から楽しみにしていた中村紘子さんのコンサート。 燃えるような緋色のドレスで静かに始まる。 バッハのパルティータからベートーベンのワルトシュタインで休憩。 後半はシューベルト、チャイコフスキー、ラフマニノフと続く。 中村さん曰く「音楽に…

言葉の持つ力は大きい。 けれど、それが音楽を伴ったらまた別物になる。 感情と理性は、どこかで自分たちの中心にいる。 I'm not a genius. That's because I can explain why I have hits. (僕は天才ではありません。 なぜなら自分がどうしてヒットを打てる…

主よ、人の望みよ

演奏の模範など探していて、いろんな名演を発見する。 youtubeサーフィンの一番うれしい時でもある。 「バッハの主よ、人の望みよ喜びよ」が色んな人に演奏されている。 旋律の美しい曲だが、もっとも気に入った二つ。 Celtic Woman。 ヴァイオリンの音色に…

深みと味と、人間性と。

こんなピアニストは初めて見た。 ベートーヴェンの「皇帝」を変則弾き。 その風貌たるや哲学者そのもの。 ただものでなく。 あまりに気になり、調べてみて、驚く。 レオン・フライシャー。 1928年、USサンフランシスコ生まれ。 幼少から卑近なピアニストとし…

愛の賛歌からトトロまで

今週は結構タフな平日だった。 深夜、友人が教えてくれたナンバーをおもむろに見てみる。 愛の賛歌'If you love me'。 まったりとしたヴォーカルと、焼酎の組み合わせに、五分ばかり酔いしれる。 さて週末の二日を経て、また来週は元気に動かねばならない。 …

Black Eyed Peas

ラップとかヒップホップ、などにはあまり関心がなかったが、このグループには惹きつけられた。YouTube(youtubeのリンクは'no longer available'だった)メンバー一人ひとりが、個別の才能を持ち寄っている、という感じが強く出ている。 ラップを演じる人は数…

伝わるパッション。

そんなことを漠然と思いつつ、また連休を前にして膨大にたまった「積ん読本」の山をチラ見しながら、しばし音楽。(これが休日の時間を無視した堪えられぬ楽しみか。チクチク時間を気にしながらでなく、「思いのまま」の数時間。(悦)) 全然知らなかったミュー…

遊びに行っちゃう。

困ったことに、ネットをふわふわしているとすぐ「別の」リンクに目が行ってそのまま元へ戻ってこれないこと。 もともと何かの本を探していたのに、気がついたらyoutubeに捕まっていた、というのが最近多い。気がつけばオリビアハッセーに見とれていた。 "A t…

1972年、カラヤンすでに62才。

しかしこれほど若々しい、それも積極的な指揮は初めて見た。 晩年や、没後のカラヤンを過大評価云々、という人がいるが、ともかくこれほど細かく指示し、先を読み、リードしていく指揮者は特別な存在ではないか。 むしろ「帝王」の真骨頂を見た思いがする。 …

お宝サーフィン

NHKでは丸ごとカラヤンとか。 番組を作る、となるとさすがに一個人では叶わない力で映像やインタビューが集積する。 最近は十時間とか、大型番組が多いが、これもチャンネルが増えて選択肢が増えたのだろうか。 それともより「粗い」コンテンツの切り売りに…

ホロヴィッツの言葉

最近、楽譜を眺めていて、つくづく。 よく、「作曲家の書いた譜面には"一音のムダもない!"、もっと譜面に忠実に!!。などといわれるが。 じつわ。 それを聞くたび。 なんの、まあまあ。 そうは仰るが、作曲家もその作曲過程でノリノリで筆が走ることもあるハ…

ワーグナーからベートーベンへ

サー・ゲオルグ・ショルティ、1994年日本公演より。 1912年、ハンガリー、ブタペスト生まれ。 ユダヤ系ながらシカゴ交響楽団の音楽監督に就任し、やがてイギリスの市民権を獲得、ナイトの称号まで授与さる。 こうしてみると、大作曲家や指揮者もその成長過程…

小田和正。

昨年末の「クリスマスの約束」以来あらためて最近の活動を振り返る。 これまでのDVDが出ていた。 [rakuten:s-premium:10004895:detail] そんな中でこの人の書く詩は、そこにメッセージがあって、全面を堂々とラブソングという形に包んで表現していました。 …

生粋のパリジャン。

ジャン・イヴ・ティボーデ。 フランス、リヨン生まれ。 十二歳でパリ音楽院に入学。 2001年、シュヴァリエ勲章を受ける。 現在46歳。 ドビッシー 前奏曲集第二番 シューマン アラベスク作品18 チェルカスキ プレリュード パテティーク やさしく、表情豊かな…

ハンドベルが紡ぐメロディ

ソノス・ハンドベル・アンサンブル。 もとは教会の鐘の音の練習が目的だったという。 90'にサンフランシスコで結成された。 手掛けるレパートリは幅広い。 くるみ割り人形 サマータイム 浜辺の歌 五木の子守唄 透明。 だが力強い、まさに教会の鐘の音。 ベル…

クラシックギターと古刹

村治佳織'78生まれ。 父はギタリストの村治昇。 仏、エコール・ノルマルでアルベルト・ポンセに師事。 自分のお気に入りは、比叡山でのコンサート。 延暦寺「にない堂」の前で歌う。 ダニー・ボーイ。民謡。虹のかなたに。 2006年、開宗1200年を迎える延暦寺…

ピョートル・チャイコフスキー

1840年ロシア中部の山岳の鉱山町、ヴォトキンスクに生まれる。 23才で公務員を辞し、サンクト・ペテルブルク音楽院に入学。 師はかの、アントン・ルービンシュタイン。 作曲に目覚め、ハンス・フォン・ビューローにピアノ協奏曲一番を送り、絶賛されたという…

フレディ・ケンプ

年齢は三十才。 風貌はもっと若々しい。 栗色のサラサラヘア。 ドイツ人の父と日本人の母を持つ。 ベートーヴェン・ピアノソナタ「悲愴」「熱情」。 出だしが違う。 ガツーン!と弾いて、いきなり弱音。 いきなり第一音のメリハリで、一気に聴衆は釘付けに。 …

赤いドレスの星

アリス・紗良・オットー。 1988年、ドイツ生まれ。 日本人・ドイツ人の両親を持つ。 四歳でソリストデビュー。 youtubeにはなかったが、チケットショップに映像があった。 二分過ぎのチャイコフスキーの出だしは、迫力だ。http://mv-classic.eplus2.jp/artic…

カトリン・フィンチのハープ

BSクラシック倶楽部より。 ハープ。 その繊細な音色。 まさに音を紡(つむ)ぐ、か。 バッハ イタリア協奏曲BWV971. テンポよく序奏部から、すでに音が四方八方に広がり出す。 カトリン・フィンチ。英国国立ユース・オーケストラの首席ハープ奏者を6年間務め…

チャイコフスキーがいっぱい

あふれる映像 最近、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲にハマる。 バイオリンを習いたいくらいだ。(習ったとて、これはひけないだろうが) ヴァイオリンは特に日本人奏者が数多く優れている。 やはり嬉しいものだ。 先日は神尾真由子さん。 (映像あり) ht…

若手演奏家の台頭。

ハードディスクの整理の傍ら、若手の演奏家の映像が続く。 バイオリン協奏曲で一番好きなチャイコフスキ。 しかも神尾真由子さんの優勝講演。 四分過ぎの伸びのある旋律、七分手前のクライマックスでのメロディ。 オーケストラに埋もれず、浮き出る主旋律。 …

ショパンからリストへ

エチュード作品10「黒鍵」。 12番、ハ短調「革命」。 そして13番ホ長調、「別れの曲」。 欧州では「悲しみの曲」と題す。 「私は生涯でこれほど美しい旋律を作ったことがありません」(ショパン) と言わしめた。 リストの尊敬するショパンと、ショパンが自分以…

日本の森と。

加古隆。 NHKピアノの詩人・加古隆の世界より 胡弓をともない、ピアノは樹の響き、と表現。 荘厳な熊野の森を、深い雲の間を音楽で表現する。 ジャズと森。 音楽と樹。 アンコールに黄昏(たそがれ)のワルツが響く。 アメリカ発のジャズ。 欧州発のクラシック…

仙台国際音楽コンクール、第三回。 仙台の(芸術に対する)独自性を打ち出す、とても意味ある催しと。 27歳までの、若い芸術家に3年に一度のコンペティション。 仙台フィルハーモニー・指揮、パスカル・ヴェロ。 ソリスト部門、第一位、アリョーナ・バーエク(…

本当のピアニスト。

NHK、クラシックロイヤルシートより。 ライプチヒのゲヴァントハウスにて、シューマンピアノ協奏曲イ短調・作品54。 演奏はアルゲリチの得意分野でもあり、順調に。 満場の拍手。 まだ歓喜冷めやらぬ、拍手の続く中、いったん袖にに入ったマルゲリチ、すいす…

ベートーヴェンのすぐ後で

フランツ・ペーター・シューベルト。 「ピアノ・ソナタ16番イ短調」 シューベルトは31才の若さで亡くなるが、25才の時の作品。 ピアノピアより、演奏は野原みどりさん。 続いて「4つの即興曲集」より第三曲・作品90。 弾くは巨匠のシューベルト奏者、イェル…

ブラームスより

ヨハネス・ブラームス「パガニーニの主題による変奏曲」 バイオリンの鬼神、パガニーニに触発され、ブラームスが作る24の変奏曲。 1867年、ブラームス自ら初演す。 ピアノぴあより、演奏は気鋭のピアニスト、若林顕。 山びこがこだまするような、ロマンチッ…

今会えること。

偉大な故人たち。 フルトヴェングラーやら、カール・ベームやトスカニーニ、ワルター、マゼールとCDで聞ける作品もいいが、 オケで直に聞ける演奏、はそれだけで何倍もの価値を感じる。 「音」だけで映像の残らない故人の映像や、「音」すらのこらない古典派…