藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

中国の軍事費、世界二位に。


中国の人民解放軍は、米国に次いで世界最強の軍隊になりつつある。
中国、という「連邦国家」だけを見れば、到底そんなことに力を分散している場合ではない、と外部からは思うが、内部の人たちは冷静ではない。


国内の格差と、外貨獲得の力と、今後の戦略をどこに方向づけるか。
10億人を超えるという中国人の方向づけは、「地球上」の価値感へと影響するところは大きい。
中国人みなが「化石燃料を使った発展しかない」と断ずれば、地球環境の未来は相当暗い。


今の中国にこそ、未来志向(それが中華思想であっても)の浸透が求められているのだとも思う。
ともかく、極東での軍備拡張、については諫めてもらいたいものだ。


中国の価値観は、その後に続く「途上国」の価値観にものすごく影響があるのではないか。
孔子の国、の文化は究極の近代で生きるのかもしれない。
今は内陸発展、軍事、経済成長一辺倒の中国も、今後の価値観でアジアを引っ張ってゆくことになるとは、少々気が早いだろうか。


大きな流れでは「思想的リーダー」の働きを期待したいものだ。

中国の軍事費が世界2位に SIPRI報告


3月、メディアに公開された人民解放軍陸軍部隊の訓練=中国・天津市(共同) 
スウェーデンストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は8日、2009年版年鑑を発表した。
中国の軍事費は昨年、前年比266億ドル増の849億ドル(世界全体の5・8%)を記録、初めて世界2位となった。


 アジアではインドや韓国が軍備を増強しており、軍事的脅威を増す中国や、核・ミサイル開発を進める北朝鮮への警戒感をあらわにしている。

 同年鑑によると、世界の軍事費は昨年、前年比1250億ドル増の1兆4640億ドル。米国の軍事費(世界全体の41・5%)は依然として断トツで、中国は前年3位から2位になり、G2(米中)時代の到来を予感させた。ロシア(同4%)は前年7位から5位と軍備を増強し、日本(同3・2%)は逆に前年5位から7位に後退。インドは(同2・1%)で10位だった。


 過去10年間で世界の軍事費は45%増加。米国が2190億ドル、中国は420億ドル、ロシアは240億ドルそれぞれ拡大させていた。これに対し、東欧諸国も計436億ドルも軍事費を増強してロシアの脅威に備えていた。

 また、過去5年間で最大の武器輸入国は中国で全体の11%を占めた。7%のインドが2位。6%の韓国は4位で、経済成長を背景にした中国の台頭でアジアの軍事的緊張が高まっている現状を浮き彫りにした。

 中国やインドへの最大の兵器輸出国はロシアだが、中国がロシアの軍事技術を盗んで自国製兵器を開発していることが問題になり2007〜08年にロシアの対中兵器輸出は激減。このため、中露両国は昨年、軍事技術の知的財産権を認めることで合意したという。


 北朝鮮については、核兵器を製造するのに十分なプルトニウム保有しているとする一方で、核兵器を開発済みかどうかは明らかではないとして核保有国には加えなかった。