藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

定点ニュースより。


アメリカでは、自動車ビッグスリーを中心に、リストラ効果、というかリストラの影響を受けて「失業」が本格化してきている。

ミシガン州では失業率は15%、といよいよド外れた水準になってきた。


一方、ダブついたお金は中国でも肥大化し、200兆円をこえた外貨になるという。
マクロ経済については、大体十年後くらいに「アナリスト」たちがそれらしいロジックで説明してくれるが。
それしても、中国や日本が貯め込んだ外貨は、実体経済のものか、金融経済のバブルか、あるいは「どちらとも見分けのつかぬもの」なのか。
増加し続ける実体経済(製造業)の収縮と、余ったカネ(札束)とは、どこでどのくらい関係があるのか。


増え続ける通貨と、増加する失業率と、G8とか先進国の思惑と、発展途上の国たちと。
このネット時代に、各国の国民レベルで感じている「豊かさ」のレベルが、いまついに不均衡になったのではないか。

エコすら共通語ではない


Co2排出量規制では日米欧以外の工業発展国で反対が著しいという。
もう「先進国の発展逃げきり」は許さない、という彼らのメッセージではないか。


日本は幸い?60-70年代に最盛期の成長を終えた。
その頃に経済成長に掉さす国際世論はなかったのだ。

今、発展途上のNICSとかBRICSとかには明らかに「自分たちはこれから」という言い分がある。


それに、既存の先進国は答えねばならないだろう。


これからは環境が大切だから、では同じ地球上の国、という単位では説得できない国対国の感情があるだろう。
環境問題をどう捉えて、扱っていけるか、はこれからの地球には大きなテーマだが、その表層をコントロールする人間の「利害価値」をまず我われがコントロールできなければ、環境どこ吹くものぞ、で引き続き酷い破壊が続くに違いない。


常に先進国、というのはそういう「文化的な瀬戸際」での選択を、その進化ゆえに迫られているのだと思う。
ダテに先進なのではない。


価値観の「先進」さを常に持ち合わせていなければならないのだ。
先を行くことは決して楽なことではないのだ、と思う。


ミシガン州の失業率15%超 6月、全米で25年ぶり


 米労働省が17日発表した6月の各州別の失業率(季節調整済み)によると、経営破綻(はたん)して再建中の米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーの本社や工場があるミシガン州が最悪の15・2%に達した。


 全米の州で失業率が15%台を記録したのは1984年3月のウェストバージニア州以来25年3カ月ぶり。
全米の6月の失業率9・5%に比べても高く、GMなどの破綻が地域の雇用情勢に大きな悪影響を与えていることが浮き彫りになった。


 ミシガン州の失業率の見通しについて「(GMなどの)立て直しの過程で今後さらにひどくなる恐れがある」(米アナリスト)との見方も出ている。

中国、外貨準備2兆ドル超す 6月末、市場で一段と存在感


中国人民銀行中央銀行)は15日、6月末の外貨準備高が前年比17.8%増の2兆1316億ドル(約198兆円)になり、四半期末のベースで初めて2兆ドルを突破したと発表した。
人民元相場を低めに抑えるため、人民元売り・ドル買いの市場介入を続けた結果、ドルが積み上がった。日本の2倍超の外貨準備を抱える中国が、20カ国・地域(G20)首脳会合などの国際協議の場や国際金融市場で一段と存在感を高めそうだ。


 中国の外貨準備高は2006年2月に日本を抜いて世界一になった。
同年10月に1兆ドルを突破。その後も貿易黒字や海外からの直接投資の拡大を背景に、急ピッチで増えた。金融危機の影響が深刻になった08年秋以降は貿易黒字が縮小傾向にあるうえ、直接投資もマイナスに転じたため、外貨準備の増加ペースは鈍ったが、増勢は続いていた。


<MSM記事全文>

財政赤字、初の1兆ドル超 09会計年度、9カ月間で


財務省は13日、6月の財政収支が943億1800万ドル(約8兆7700億円)の赤字になったと発表した。
これにより、2008年10月からの09会計年度の赤字は9カ月間の累計で1兆862億6300万ドル(約101兆200億円)と初めて1兆ドルを突破。大規模な景気・金融対策による米財政赤字の膨張は、長期金利の上昇要因として改めて市場で意識されそうだ。

 6月の財政赤字は同月としては過去最大。前年同月は約335億ドルの黒字を計上しており、09会計年度の財政収支の悪化を改めて裏づけた。

 景気後退による税収減から歳入は2153億6400万ドルと前年同月比17.1%減。一方、金融安定化に向けた公的資金投入と大型景気対策の執行などで、歳出は同36.8%増の3096億8200万ドルに膨らんだ。