藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

大前研一ABSより「心に留めておきたい30の言葉」より。


今、どの言葉に勇気をもらえますか?
との問い。


もう、この年になれば、何かポジティヴな発言にはどんどん賛成してしまう。
年を取ればとるほど、自信を失うのだろうか。
いや、物が見えてきて、世間が分かって来るからこそ、そんな態度になるのだろうか。
確実なのは、心が柔軟であればあるほど、いろんな外部の刺激を素直に感知し、反応して変わっていける。
老化、とはやはり硬直する「あらゆるもの」を指す言葉なのだ。

「成長するほど他人の長所が見えてくる」

というのは、これは大人の言だろう。
むしろ「他人の長所を見る余裕」こそが当人の成長を促す。
ことほど左様に、若いほど「他人のいいこと」には目が向きにくいということだ。

「万策尽きた時、あきらめないという名案がある」

そんな名案がある、ということは、これは若い人にもぜひ知っておいてもらいたい。
若いうちは、経験とか知識が薄い分、簡単に「万策尽きた」ような気分になる。
絶望の仕方もまだまだ若い、のである。


四十路の大人から見れば「まだまだ修行中だのう」ということも、もう「×の結論」などと悲観している。
まあそんな短慮も若さゆえ。
いくら失敗しても「まだまだこれからよ」とばかりいう若者は、それはそれで気味悪い。


そのほかにも考えされられる金言は多い。

「とことんやると他人と違うものになる」。

とことん、を普通はやらない。
ある程度。
テキトー。で終わってしまう。
本当に「とことん」やれば、かなりのテーマにおいて結果が出てくる。
問題は自分が「とことん」やるだけの動機を持つか、持ち続けるか、ということである。

「どんな時でも手法は百万通りある」

オプション(選択肢)は無限にある。
これもの自分は四十代になって気づいたこと。


これは、大事。
というか、本当なんである。
好きになったあのコへのアプローチの方法は、実は無限にある。
自分から誘うとか。
相手の趣味に合わせるとか。
自分の趣味を紹介するとか。
流行りの映画を観るとか、音楽を聴くとか。
好きな本について語るとか。
好きな食べ物について、話してみるとか、食事に誘ってみるとか。


「自分の思うやり方」を思いついた途端に、じつはまだ「無数に近く」いろんな方策がある、ということは分かってしまえばそれほど不思議ではない。
そんな風になっているのが、自分たちが日々生きる人生なのだ、と思っていれば、案外落ち着いて考えていられるものなのだ。

「大事なものほど身近にある」
「すべては自分で選んだこと」
「他人を変える一番良い方法は、自分を変えることである」


この三つも身につまされる。
対象物の希少性にばかり、ついつい気を奪われて、本当に大事なものには「気がいかない」ことは、特に男には多い。
また、自分に起こる様々な出来事にも「他所に原因」を求める免責的なものの考え方も、とかくありがち。「すべては自分が選んだこと」というのは、自分の人生にとって非常に重要な考えただと思う。
金言、重し。


「他人を変える一番良い方法は、自分を変えることである」
けだし、明言。
「過去と他人は変えられない」は自分が四十を過ぎて得た貴重な教訓のうちの一つである。


ぶつくさ言う間に「自分が」変わってしまえ。
この短いテキストに込められている意味は、とても大きい。


そして、そんな含蓄を受け取るのか否か、はまったく自分たち自身の「心」次第なのだ。
この年にして、言葉の驚く効用を感じている。


□ 成長するほど他人の長所が見えてくる・・・・・・・・(11)
□ 万策尽きた時、あきらめないという名案がある・・・・(12)
□ とことんやると他人と違うものになる・・・・・・・・(13)
□ 一粒の雨が海になる、一粒の汗が未来になる・・・・・(14)
□ 何でもとことんやると自分らしくなる・・・・・・・・(15)
□ どんな時でも手法は百万通りある・・・・・・・・・・(16)
□ 商品に魂が入ると作品になる・・・・・・・・・・・・(17)
□ 大事なものほど身近にある・・・・・・・・・・・・・(18)
□ すべては自分で選んだこと・・・・・・・・・・・・・(19)
□ 他人を変える一番良い方法は、自分を変えることである(20)