藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

心の赤信号。

人は感情の動物という。
時には理屈では割り切れないような行動を取る。
がしかし。

現役の巡査部長が盗撮で捕まる、と聞けば「またか」とやり過ごしてしまうような話なのだが、ちょっとまって。
こうした珍事は全てを並べて根本的な研究をすべきではないだろうか。
裁判官とか、弁護士、教師も同様な犯罪を起こしてしまう、という事件は昨今それほど珍しいものではない。

彼らに一線を超えさせたものは何だろうか。

判事ともあろうものが、たかが「スカートの中を撮影すること」と引き換えに職を失う。
それには経済的に窮した者が、食べ物を窃盗する、というようなものとは違う種類の異常性が感じられる。

強いストレスがかかったには違いなかろうと思うが、それにしても「割に合わない行為」で道を踏み外すときの「異常心理の研究」は、さらに重大な犯罪に結びつくことを防ぐためにもぜひ研究をお願いしたいと思うのである。
何か「ガス抜き」の方法があるのならば、そうした制度を新設するのもよいだろうし、またそうして得られたノウハウを、特にインテリではない人たちにも敷衍して、広く「社会のストレス緩和」に利用できるのではないだろうか。

自分たちも対岸の火事、ではすまされない。
心が赤信号になる事態はいつでも起こり得るものだと思うのだ。

巡査部長、署トイレで同僚盗撮容疑 兵庫県警が書類送検
 盗撮するために警察署の女子トイレに侵入したとして、兵庫県警は18日、県西部の署に勤務する巡査部長の男(41)を、建造物侵入の疑いで書類送検した。県警は同日、停職1カ月の懲戒処分にし、巡査部長は依願退職した。容疑を認めているという。

 捜査関係者によると、巡査部長は8月下旬から9月上旬の夜勤時間帯に3回、署の女子トイレに侵入した疑いがある。トイレは部外者が入れない場所にあり、二つある個室のうち片方に「使用禁止」の張り紙をして撮りやすい方に誘導。扉の下の隙間から手を差し込んで携帯電話で動画を撮ったという。

 調べに対し、巡査部長は「インターネットの盗撮画像を見て衝撃を受け、やってみたいと思った。7月下旬から忍び込み、7回ぐらい盗撮した」と話しているという。女性署員が、夜に張られて朝になくなっている張り紙を不自然に思い、上司に相談して発覚した。