藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

発展の効用。

自家用車を飛行可能にするとか、ビル街の空中回廊にハイウェイを張り巡らすとか。
そこまではいかなくとも、現行の高速道路を自動化する・・・

技術はいつも発明、発見され、そして「アプライ」される場所を探す。
軍事技術でストイックに追求されたものが、民間に降りてくる。
それにしても、高速に乗って自動運転になり、そのまま目的地インターまで誘導される、という機能は必要なのだろうか・・・と考えてしまった。

そんなもの要らない、電車で十分ではないか。
むしろ鉄道を利用してのカーシェアリングこそシステム化をすべきではないか・・・
などと思って、自分の思考が偏っていることに気づく。

どうやら「こういった一見"過ぎたる技術"に見えるもの」に対して、自分は「拒否すべし」というステレオタイプが知らずに出来ているようである。

高速自動化は超大型、大型車のドライバーの負担をずい分減らすだろうし、渋滞の制御、事故発生時(事故は激減するはずだが)のリスクマネジメントなど、今の社会でのメリットはずい分あるのかもしれない、と思い直す。
自分にとっては大した影響がない、とか「なまじ知識の蓄積がある」というものについて、自分たちはとかく先入観を持ってしまうものである。
高速道路はともかく、そんな思考の偏りに注意せねば。

高速道、夢の自動走行…10年程度で実現目指す
10年後の車は自動でスイスイ――。
 高速道路などを車が自動で走行する「オートパイロットシステム」の実現に、国土交通省が乗り出す。運転手の疲労軽減や事故防止、渋滞緩和が期待され、同省は2020年代初頭の実現を目指して月内にも有識者検討会を設置、本格的な議論を始める。
 自宅を出発し、車が最寄りのインターチェンジ(IC)から高速道路の専用車線に入ると、運転手はハンドルやアクセルから手足を離した。次に自分で運転するのは、目的地近くのICを降りてから。それまではシステムに運転を任せ、車内で快適に過ごす――。同省が検討しているシステムのイメージだ。
 同省によると、実現すれば、自動運転区間は基本的にヒューマンエラー(人為ミス)による事故を防ぐことができるため、「関越自動車道で起きたツアーバス事故のように、車線をそれて起きる事故は防止できる可能性が高い」(道路局)。判断力や注意力が低下しがちな高齢者も安全に高速道路を利用できる。また、高速道路での渋滞の約6割は、上り坂などで車が減速するのが原因のため、システムで車の速度を維持することで渋滞が緩和され、車から排出される二酸化炭素の削減も期待できるという。
(2012年6月23日14時33分 読売新聞)