藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

失業事情。

先進国、特にEUの失業率が高止まりしている。
先の話題のキプロスはちょっとロシア圏の特殊事情としても、
スペイン、イタリア、オランダ、は10-20%、フランス、ドイツは5-6%台と、どこも深刻である。

ただ、先進国に住む友人に聞くと、「何の仕事もない」ということではない。
これは日本でも同じで、「若い人の仕事」は別にないわけではなく、ただ夜間の仕事だったり、肉体労働だったり、飲食関係のデリバリーだったり、あまり若い人が「進んでやらない仕事」が多いのだという。

どうりでコンビニやファミリーレストランをはじめ、イタリアンやフレンチでも東南アジア、中東系の店員さんが増えている。
また、日本国内でも40台以上の人の就職は厳しい。
同じ接客店員でも、やはり若い方がよいらしく、中高年はあまり接客には求められず、しかも肉体労働もそれほどできず、という宙吊り状態にあるようである。

自分はこうした中高年の人たちが、簡単な事務や、あるいは会社の業績を伸ばす営業活動に活躍できる環境を作りたいと思っている。
何しろ社会人経験が豊富なのだから、受け入れる側と働く側の意識を合わせれば、幾らでもやれることは出てくるのではないかと思っている。

中途採用の面接などを見ていても、また中高年の人たちはアピールの仕方があまりうまくないと思う。
もう就職の面接など二十年も前のことだからカンが働かないのか、「何でもやらせてもらいます」といった抽象的なアピールをする人が多いように感じる。

「御社にこんなご提案、こんな存在になりたいと思います。」ときちんと企業研究をして面談に臨む中年の人も、また少数である。
これから一段と、こうした雇用の流動化が進むと思うが、活躍の場をいかにセッティングするか、というのは経営者の重要な仕事である。
定年の延びるこれからの50、60台の商機が開けるのはこれからだと思う。

ユーロ圏失業率、初の12%台 2月、悪化とまらず
ブリュッセル=野島淳】欧州連合(EU)統計局が2日発表した2月のユーロ圏17カ国の失業率(季節調整値)は12・0%で、前月から横ばいだった。1月の数値は当初11・9%と発表されたが、今回、悪化方向に0・1ポイント修正された。1999年のユーロ導入以来、失業率が12%台に入るのは初めてで、最悪の水準を更新し続けている。
 大手2銀行の破綻(はたん)処理・再編が決まったキプロスは前月比0・3ポイント悪化の14・0%。預金の引き出し制限など経済の混乱と景気悪化が続き、さらに失業率が上がると見込まれている。
 他の南欧諸国ではスペインが同0・1ポイント悪化の26・3%、イタリアが同0・1ポイント改善の11・6%だった。
 景気がふるわないフランスは同0・1ポイント悪化の10・8%、オランダも同0・2ポイント悪化の6・2%だった。ドイツは横ばいの5・4%だった。