藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

厳しさの本質。

外食チェーンのスタッフが冷蔵庫や厨房でふざけた写真を撮り、webにあげる行為が連鎖している。
「非常識写真」なる呼び名も与えられ、社会現象のようでもあるが、それほどの話だろうか。
自分が社会人になってからのここ三十年ほど、日本ではずい分と「法律とか権利とか人権保護の意識」が啓蒙され、発達してきたと思う。
人種差別、男女差別、労働環境、(正規・非正規)雇用、そしていじめ、体罰パワハラほか各種ハラスメントなど、何か「人権尊重の大安売り」のような感じがするのは自分だけだろうか。

何か「守るべき論」が台頭して、精神論的な「質実剛健の思想」が追いやられているような気がする。
こうした問題はいつも"時代の振り子"の中にあり、行き過ぎた精神論の部分が今二十一世紀になって揺り戻しを受けているのかもしれないが、それにしても学校や運動部からいたずらに「厳しさの排除」をしてどうするのだろう。

肉体的な厳しさを排しても、教育に必要な厳しさはなくならない。
じゃあと、精神的な厳しさにシフトするのなら、それは「体罰と同じくらい厳しいもの」なのである。
徒(いたずら)に、教え子に手をあげた、とか差別や体罰があった、ということが問題なのではなく、「"師"は"弟子"に対し、どのような厳しさを以て対峙すべきか」という本質を突き詰めていかないうちは、今様な「形式はどうなるか?」という不毛な論議が横行するばかりである。

またネットに広がる悪ふざけは、いちいち大人が取り上げるから子供が反応する、という現象がネット上に広がっただけのことだろう。
こうした子供の悪ふざけをいちいち「いかがなものか」と取り上げ、会社が平身低頭する様子は生類憐みの令を見るような気分がする。

時代の揺り戻し、で早く「本質の時代」が来ることを期待したいと思う。


冷蔵庫に入った写真撮影 今度はピザーラでアルバイト女性 東大和
2013.8.25 23:37 [不祥事]
 宅配ピザ大手の「ピザーラ」などを展開するフォーシーズは25日、ピザーラ東大和店(東京都東大和市)のアルバイト女性従業員が店内の冷蔵庫やシンクに入った写真を撮影し、インターネット上に公開していたと発表した。同日の営業を停止し、食材廃棄や清掃消毒を行ったという。

 同社によると、24日に不適切な画像がネット上で公開されていると客から連絡があり、東大和店の10代の女性アルバイト従業員2人が高さ1メートル程度の食材用の冷蔵庫に入り、ポーズを取っている写真を確認した。このほかシンクの中に座り込んでいる写真もあった。

 2人は同社に対し「興味本位でやった」と説明したという。

 同社は「アルバイト従業員の厳正な処分を行うとともに再発防止に努めたい」としている。