藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

国立図書館の意地。

デジタルが書籍をいつ超えるか、についてはもっと早く訪れると予想した人も多かったが、まだ逆転のタイミングは到来していないよう。
こうした「国会図書館のデジタル化」なんかがそうした"閾値超え"を後押しするかもしれないと思った。
まずは著作権の問題のうるさくない辺りから外堀を埋めつつ、またリアル本ではなかなか実現しない絶版本の復活とか、そうして「過去の遺産はデジタルで」というように移行するのではないだろうか。

特に過去へ遡る人類の遺産、などが研究の成果としてどんどん蘇ってくるのだとしたらこれほどのデジタルの恩恵はないだろう。
そのうちピラミッドの壁画の内容も気軽に読めるような時代が来るのだろう。


絶版本・雑誌100万冊がデジタル化…国会図書館

古い野球雑誌や、業界誌のバックナンバー、昔読んだ童話、手に入らなくなったトランジスタ回路のマニュアルまで、絶版書籍や雑誌100万点以上をデジタル化し、近くの図書館から無料で読めるサービスを、国立国会図書館が2014年1月21日に開始する。

 インターネット上にデジタル化した絶版本のリストも公開している。

 国会図書館は、日本で出版された膨大な書籍や雑誌を収蔵しており、以前からこつこつとデジタル化を進めてきた。これまでは東京・永田町の本館や京都・精華台の関西館まで足を運ばないと閲覧できないものが多かったが、今後は近くの公立図書館や大学図書館でも読めるようになる。

 この取り組みは「デジタル化資料送信サービス」という名前で呼ばれている。 具体的にどんな本や雑誌が読めるのかは国会図書館の公式サイトにリストがまとまっている。全部で131万点もあるため、全部見ていくとそれだけで日が暮れてしまうだろう。

 一部の絶版本・雑誌については図書館で申し込むことで印刷したコピーを入手できるようになっている。本については1968年以前に出版したもの、雑誌については明治期―2000年のあいだに出版したものが対象となっている。

 2014年1月10日時点で、全国93の図書館がこのサービスを導入予定。国会図書館は今後さらに協力する図書館の数を増やしていく考えだ。(インターネットコム)

(2014年1月15日 読売新聞)