藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

結婚と法。

憲法に家族の規定はない、とよく言われるが。
(「天皇」「戦争の放棄」「国民の権利及び義務」「国会」「内閣」「司法」「財政」「地方自治」)
婚姻については民法が幅を利かせているということだろう。

2012年の離婚件数は23万5394件。
一方、婚姻件数は66万8788件。
日本では1日に645組が離婚している。
(人口動態統計より)

付き合っているカップルはもっと多いだろうけれど、こんなに離婚が頻発するのは、そもそも制度に無理があるのか否か、というところに疑問がいくのは自分だけだろうか。

フランスの友人いわく「フランスは事実を重んじる制度。入籍しているかどうかに関係なく、一緒に住み、家族を作る」。
ドイツの友人いわく「ドイツは契約の国。結婚の際には「契約書」を交わし、これからの夫婦や家族の役割や責任や権利を明確にする」。

では日本も日本流に「文章には何もしないけれど"これが日本式や"」というようなものを作ってはどうだろうか。
一度敗戦してから、どうも欧米の文化との「まだら模様」がいまだに根深く残っている。
慰謝料とか損害賠償とか、そもそもそういう文化が馴染んでいない気がする。

それよりも夫婦の過ごし方、とか
家族の意味、とか
変わる社会にどう「家族」してゆくか。とか
日本らしい持ち味で人間関係を考えてゆくアプローチがあるべきだと思う。
技術も発達し、経済も発展している社会だからすべての法律がいらない、というわけではない。
ただ血縁や男女の付き合いに「西欧式」を当てはめるのは、日本人の血には馴染まないのではないか、と思ったのである。
何か非論理的な感じのことを書いてしまいましたかねー。

結婚情報誌は教えてくれない離婚式にかかる費用 

2013/8/9 7:00
日本経済新聞 電子版
夫婦が別々の道への再出発を誓う離婚式。多くのメディアで取り上げられるようになり、このところ注目されるようになった。一般人にすれば、結婚式の場合も相場がよくわからない。式場関係者と食事内容などを打ち合わせしているうちに、気が付くと何百万円という目を丸くするような金額も飛び出すこともある。はたして、離婚式にはどの程度の費用がかかるものなのだろうか。
(カエルの木づちで結婚指輪をたたきつぶす儀式。独身にカエルの意味がある)

■仏滅の日もOK
人口動態統計によると、12年の離婚件数は23万5394件だった。一方で、婚姻件数は66万8788件だった。日本では1日に645組が離婚しているとされるが、「このうち1%が円満離婚」と寺井広樹さんは語る。寺井さんは離婚式プランナーの先駆者。2009年から200組の離婚式を裏方として支えている。

寺井さんには「どうして結婚式はあるのに、離婚式はないのだろうか」という疑問が以前からあったという。「一度離婚式をやらせてもらえないだろうか」と離婚する知人に頭を下げて、離婚式を主催したことがきっかけとなり、事業を手掛けるようになった。

離婚式の費用は、10万〜30万円が相場のようだ。式次第をたずねてみると、仲人ならぬ裂人(さこうど)の挨拶に始まり、その後の友人代表の挨拶は離婚経験者が務めるという。主役の「旧郎」と「旧婦」が離婚の言葉を述べて、最後の共同作業として木づちで結婚指輪をたたきつぶす。

ブーケトスもある。「受け取った人は円満に離婚できる」(寺井氏)という。ブーケトスは7000円の追加料金が必要だ。

列席者は10〜15人が多い。友人や同僚が中心で、やはり親族は出席しないという。会場はレストランが多いが、専用の離婚式場もある。ホテルの会場を使う場合は仏滅の日が安く上がる。

ちなみに離婚式を申し込むのは約9割が男性という。理由は不明だが、男性が別れをセンチメンタルに感じている一方で、女性は離婚を淡々と受け止めているケースが多いからかもしれない。

最近では東京ディズニーランドを借り切って離婚式を挙げたいという要望も寄せられているという。
ただ、離婚式を売り込んでいる大阪市の「ホテル メトロ The21」は「まだまだ需要は小さい」と話す。寺井さんは「もっと離婚式の認知度を高めたい」と語る。

■サービスは多様化の兆し
そんな一環として、離婚式プランナーの検定試験も今年3月にスタートした。離婚式プランナー検定事務局は「離婚マーケットへの理解を深めてもらう」として、マークシート方式で離婚式の流れなどについて出題する。合格すれば離婚式プランナーとして資格が得られる。

離婚式を挙げた人に対しては、その後のお見合いをあっせんするケースもあるという。離婚式を巡るサービスはじわじわと広がりを見せている。

ただ、寺井さんによると、離婚式を挙げたものの、夫婦が離婚を思いとどまったケースがあるという。2人の思い出の写真をスライドショーで流すと、気持ちが揺らぎ、離婚の届け出をやめるカップルが出てくるという。

このスライドショーには追加料金として7000円かかる。離婚式全体のコストが20万円かかったとして、1割にも満たないオプション費用だ。しかし、後の2人の人生を考えるならば、7000円の価値は本来のお金の値うちよりもずっと重いものになるのかもしれない。
(商品部 筒井恒)
「気になる値段」は原則毎週金曜日に掲載します。