藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

無理からぬこと。

アマゾンが様々な配送方法を試行しているという。
無人のヘリコプターかと思いきや今度はタクシーを配車している実験を。
GoogleのCEOが最大のライバルはアマゾン、と宣っていたがなるほど発想の自由度はさすがである。
それにしてもここ十年、創業者の偉大なビジョンを頼りに、いかに赤字が続こうとも、設備投資が過大になろうとも突き進む姿勢には、常に理想を目指す経営の矜持を感じる。
口で言うは簡単だが大借金をしての賭けは、早々やれるものではない。
あらゆる商品を取りそろえ、次には最短で顧客に届ける。
そういうシンプルなことをネットを入り口にとことん追いかける、というのは今は競争相手も数えるほどしかいない。
理想の実現のためには、世界最大の倉庫も無人ヘリもタクシー配車も厭わない。

創業当時にライバルたちが忌み嫌っていた物流とか顧客サポート、についても真正面から対峙しているその姿勢が、恐らくこれから「コンテンツ」とか「顧客のソフトサービス支援」などにも展開していくのではないだろうか。
「商品物流」の世界も大規模だが、サービスはもっと多様でチャンスに富んでいる。
通訳とか、生活Q&Aとか、話し相手とか、人生相談とか、占いとか法律相談とか可能性は無限に広がっているような気がする。

あれは愚行と批判するのはた易く、気分のいいものだが地道な努力の前には泡のようなものである。
地道に行きましょう。

アマゾンが配送にタクシー利用、スピード向上策模索=WSJ
ロイター 11月6日(木)5時9分配信

[サンフランシスコ 5日 ロイター] - 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、米オンライン小売り大手アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>がサンフランシスコとロサンゼルスで、タクシーを利用した配送を試験的に実施していると報じた。コストを抑制しつつ、配送スピードを上げる方策を模索しているという。

WSJによると、アマゾンは配車サービスアプリ「フライホィール」を使って同社の物流センターにタクシーを手配。届け先地域が同じ最大10個の荷物を各5ドル程度で配送する実験を行っている。

米国では昨年、オンライン販売の急増や異例の寒波の影響でUPS<UPS.N>やフェデックス<FDX.N>の年末商戦の配送が大幅に遅れた。配送遅延の打撃を受けたアマゾンは、配送先の地元宅配便業者の利用から自社の配送車までさまざまな配送方法を模索している。