藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

思考停止にならないために。

人は暇になると余計なことを考える。
逆に忙しいと、余計なことは「思考停止」になる。
どっちが大事だろうか。

若い人たちの中には「意味が分かるまでは就職しません」という人が多い。

賢いといえばそうだが、そんな「働く意味」はいつか事前に分かるようになるだろうか。
心配だ。
思考は大事だが「常に思考待ち」にしていると、手足が出なくなってしまう。
思考ってやっぱり「頭の中だけの理屈」だもの。

モーレツ世代(高度成長期の比喩)のように、気がついたら60を超えていた、というのも今の時代では流行らないと思う。
けれどモラトリアムではいつまで経っても"接地感"がないだろう。

決してそれにのめり込まなくともいいから「片足」だけは実務の世界に踏み込むことをお勧めする。

進路相談でも、それがあなたに相応しいかどうかなんて実は分からない。
情熱とか、決断とか、そんなものを大事に考えて進路は進む。
大事なのはやっぱり「接地」だと思う。
接地しながら地面の温度とか湿度とか、粘度とか息苦しさを感じて、また思考すればいい。
就職の相談を受けていて大事なのは、そんなことに対する勢いとかタイミング、なのだと思う。
時には「一気に飛び込んでみる」というのも方法なのだ。