藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

本当に信頼できる通貨へ。

どうも現金が実用上なくなりそうだ、というようなことは何度か書いてきた。
エストニアでは物乞いの人が「このQRコードでお金を」とスマホを差し出しているという。

まあ現金がお札でなく「デジタル残高」になるだけなら、ただ便利になるだけで問題はない。

ただ、これまで信用してきた「お札」がなくなると。
日本で戦後これまで「日銀券」が持っていた信用は保たれるだろうか。

それでなくても、周囲は仮想通貨やポイントブームである。

もしも、'71年の金本位制廃止からこれまでは「なんとか保ってきた」貨幣のシステムが崩れるとすればここ数年のことではないだろうか。

'71年に「ゴールド」は紙幣の発行基準でなくなって久しい。
その後は「国の信用」とか「EU全体」とか「新興国の成長率」とか、信用担保の基準は時とともに移り変わってきたけれど、どれももう「絶対的な基準」ではなくなっている。

「もう現金ってあんまり信頼性がないね。」
「楽○銀行の電子マネーなら、発行の根拠がはっきりしているから安全みたいだよ。さらにamazOO銀行は利子が高いらしい。」
「じゃあ半分ずつそっちに移そうか」

完全にデジタル化した「お金」が現金の枠を超えて流通すれば、日銀よりも信頼のある企業の発行するマネーは十分信頼性が出てくるだろう。

日銀や各国の中央銀行と、「優良企業の電子通貨」が競争する世界がくる。
私なら、無駄の多い政府系のマネーよりも、信頼できる企業のマネーにお金を預けるだろうと思う。

常識がごそっと変わる時代になりそうだ。