藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

前にもありました、こんなこと。

*[次の世代に]平成の蹉跌、ジャンク債投資。
日経より。
自分の薄い記憶をたどれば、確かこうした「ジャンク債投資」公的機関やデカい金融機関がやりだしたら、相当危ない。
社債の価格が下がり、トヨタは0に近いという。
さらに格付けBBBへの投資を日銀が緩和しつつあるとか。
日銀とかGPIFとかが動いたら最期、とよく言う。(実は日○生命、とも言われている)
 
アルゼンチンなどは急速に資金が抜けているともいうし。
今月は日米の通商交渉も始まり、日本はボロ負けの予想だ。
不穏な空気が漂っている。
自分の知っていたバブルは最後、銀行が持ってきた土地転売(の融資)の兆候が最後だった。
金利が上がらないから、実にいろんなところに資金が回っているが、今年から危機が始まっているのではないだろうか。
「令和日本の社債市場は新たな時代を迎えることになる。」
とのことだが自分は底ぬけが心配だ。
 
低格付け債に熱視線 運用難、利回り求め急浮上
2019年4月26日 13:04
低格付け債に熱視線 運用難、利回り求め急浮上
国内で初めて無担保普通社債が発行されてから34年。社債市場の歩みはほぼ平成の世と重なる。改元目前のいま、にわかに市場の関心を集めるのが格付けの低い社債だ。長引く金融緩和で運用難に直面する投資家は、多少の信用リスクを負ってでも利回りを追求する。日銀の政策対応も投資家を後押しする。
社債金利水準の低さにがくぜんとする」。富国生命保険の小野寺勇介財務企画部長はこうこぼす。今週の流通市場では三井不動産の残存7年物の社債が0.28%で取引された。原発のテロ対策工事で揺れる関西電力の残存4年物の利回りは0.19%だ。5年前は同程度の年限で、三井不債が0.5%、関西電債は0.6%程度だった。
発行市場でもトヨタファイナンスなど高格付け債の発行金利はゼロに迫る。2013年に日銀が始めた異次元緩和、16年のマイナス金利政策を受けて社債金利は低下の一途をたどる。債券投資家は少しでも高い利回りを求めて低格付けの債券に目線を向け始めた。
「投資適格」で最も格付けの低いトリプルB格の社債売買が盛り上がるか――。日銀が25日に「適格担保」の条件緩和を発表すると、債券市場の関係者は沸いた。
適格担保は、日銀が金融機関を対象に資金供給オペ(公開市場操作)する際に受け入れる担保のこと。従来、社債を担保に使うには「シングルA格以上」が条件だったが、「トリプルB格以上」に緩める。
これに呼応し、「オペに参加する地域金融機関がトリプルB格の社債に投資できるよう内部基準を緩和する可能性がある」(大和証券の大橋俊安チーフクレジットアナリスト)。投資家層の厚みが出れば市場は活性化する。トリプルB格には東芝川崎汽船トクヤマなど財務立て直しの途上にある企業が多い。
「投機的等級」であるダブルB格の公募社債も初めて登場する。消費者金融大手のアイフルは5月下旬にも、1.5年債を発行する予定だ。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が昨年、ダブルB格にも投資できる体制を整え、運用会社も対応しようとするなかで、待ち望まれていた1号案件だ。
ニッセイ基礎研究所の徳島勝幸・年金研究部長は「日本版ハイイールド債(高利回り債)市場に向けた一歩」とみる。証券会社はアイフルに続く低格付け債の発行に向けて水面下で動き始めた。米国ではハイイールド債の利回り低下も警戒されるが、日本はようやく市場が立ち上がる段階だ。
2000年代半ばをピークに社債の売買代金は細る一方だった。金融規制の強化やマイナス金利の影響で社債市場のダイナミズムは低下してきた。低格付けの社債の投資は信用リスクの高さに見合った分析や管理体制が求められる。そうした社債の発行や売買が活発になれば市場の厚みが増す。令和日本の社債市場は新たな時代を迎えることになる。(竹内弘文)