藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

抜け落ちた議論(2)

*[次の世代に]大事な価値観のこと。
医療にいくら補助を出すのか。
自分はこういう話題を聞くたびに大学時代の教授の「経済合理性」という話を思い出す。
(大学の講義で面白かったのはこの経済合理性と「価格弾力性」の話だけだった。あとは記憶がまるでない)
例えば、全国の電車のホームから転落する事故を防ぐために、主要駅に「ホームドア」を設置するという動きが進んでいる。
一駅あたりに必要な経費は4億円以上で、これから東京都でも300駅で設置予定だという。
一方事故で犠牲になる人は全国で年間100件くらいだ。
さてドアの設置は何が目的なのだろうか。
それを言うなら街中のガードレールだって足りてないところかいくらでもある。
交通事故についてはもっと根が深い。
「いくらの医療費をどこまでかけるのか」という議論を無しに、今の医療制度はありえない。
無制限に医療や介護を進めるのは、結局国民全員にとって良くないことになるだろう。
(つづく)