藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

お金がないから起こること

*[次の世代に]大前提として。
以前、「お金を追いかけることが人生を見失う」という話を何度か書いた。
すると「確かに。共感する」と言うメッセージとともに、倍くらい「金がない苦しさをわかっていない」「金を軽視しすぎている」「今の自分の(お金の)苦しさはとんでもない」「お前は裕福だから世の中のことがわかっていないのだろう」と言うメッセージを多数いただく。
 
まったく。
その通りでありました。
実は若者の間であまりにも「起業」「事業拡大」「IPO」「M&A」が流行っているので「それ」がゴールなのではないよ、と言いたかったのだけれど。
 
他方「お金」がないことでどれほどの苦労があるか。
確かにその通りで、お金が原因でかなりの事件が起こっているのは紛れもない事実。
「お金なんて追わなくてもやっていけるはず」というのは一部の人たちへのメッセージでした。
俗に「世の中の問題の八割は"金"で解決できる」ともいう。

 お金は、実はそれほど大事なものでもある。

それはそう。
だから「それ」に血道をあげて生きる人もいる。
けれど「それ」より大事なものもあるのだよ、と若い人に一言いいたかったのだ。
80をすぎてなお、貸金庫に現金を貯める趣味の老人がいるのだから。
 
お金は非常に大事だがすべてではない、という誠に仏話的なお話なのでした。