藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

歴史的転換

*[ウェブ進化論]これからが目覚め。

リモートワークが進んだというが、それでも大手で五割程度、日本の圧倒的多数を占める中小企業では一,二割らしい。

さて都心のオフィスはどうなるだろうか。

自分の予想では「ずるずる」と賃料が下がり始めるのは2年くらい先だと思う。

それはまだ「都心に集まること」について、みんなが幻想を捨てていないから。

 

これが本当に「全部とは言わないけど、2/3くらいは必要ないよね」ということになってから本格的に下落が始まると思っている。

過熱していた「都心」の価値が見直され、けれど「価値がない」わけではないかな、と。

 

まあ投資熱みたいなもので、誰もが「価格が上がるから都心に家を」という思い込みが、適度に冷える局面だろう。

むやみに人が集まるから、そこでは何か「新しいこと」が無限に始まり、永遠に価値が上がってゆく、という化学反応的な幻覚は、普通に戻るべきだと思う。

 

先進国が常々拠り所にいう「成長指向」がようやく問い直される機会なら、今風なトレンドだ。

それにしても、90年代バブルの時もそうだったが、「その時々の人たちがいう的」を集団で追いかけては躓く、ということを自分たちは歴史的に繰り返している。

こうした「愚かな繰り返し」が、もし今回収束に向かっているのだとしたら、コロナの影響は歴史的な転換点だとして語られるような気がする。

 

それほどのことがないと、自分たちの「熱狂」は自分たちでは気づかないものなのだ。

そして、それに気づけたのもコロナの効用に違いない。