*[次の世代に]営業と言う方法。
自分が新卒で中小IT企業に入り、エンジニアのコースから「たまったま」営業に配属されなかったら、恐らくその後の起業というのはまるでなかったと思う。
多分プログラミング技術の上を目指して、何年も四苦八苦していただろう。
「エンジニアと起業、どっちが良かったか?」と問われると、今となっては起業だと言いたいが、技術の道を極めるのも面白かっただろうと思う。
今そうした過去の分岐点を振り返って思うのが「どちらも正解はなかった」ということだ。
経営者の"正解"もない。
IPOや事業規模や、利益率やESやSDGsもみんな途中経過の目標だ。
最近思うことがある。
「全員"営業"ができたのではないか」ということだ。
「営業」というと揉み手をして、笑顔で初対面の営業のヘコヘコしているイメージがあるが、そうではない。
「見知らず、これまでに縁のない相手に対し"自分を売り込む仕事"なのである。」
技術も売り物もなく、さらに相手が何を求めているのかも分からない。
そんな状態から他人に近づき。
なんとかして知己を得て。
コミュニケーションしながら、自分が相手にできることを探す。
それが営業という仕事なのだと思う。
裏っ返すと「これ」ができれば「その後」があり得る。
つまり「これ」ができないと「その後は人任せ」になってしまうのだ。
「営業主導」と人がいうのにはそんなわけがある。
たかが営業。
されど営業なのである。