*[次の世代に]業界の匂い。
糸井さんがほぼ日の学校というのを開校している。
その中身は、古典とか歌舞伎とかシェークスピアとかを、これまた業界の「一番面白そうな第一人者」が先生になって講義している。
こんな学校は今までなかったし、さすがのチャレンジだと思う。
"学び"を究極にまで考え込んで、「本当の学びたいこと」を形にする試みだ。
今の文部省には逆立ちしてもできないだろう「学びへのチャレンジ」という風に見える。
それはともかく。
これからこの「ほぼ日の学校」ではいろんな、これまでにない授業が始まっていくと思うのだが、是非に「仕事のはなし」を入れてもらいたいと思っている。(意見の提案は締め切られてしまった…)
それは「この仕事について」とか「この仕事のやりがい」とかいうことではなく。
その業界の暗部というか、しがらみというか、虚しさというか。
大人たちが本気で取り組んできた「この仕事」の"切ない本質"を語ってあげて欲しいと思う。
だって大人たちはみな「なかなかヤリガイのある仕事だよ」とかいうけれど。実はそう思っていないから。
いい面と「悪いところ」をしっかり伝えないと、どんどん「見せかけの嘘」が量産される。
新聞記者は楽しいの?
弁護士のやりがいは?
医者はどう?
先生ってどんな気持ち?
商社マンは何をしているの?
社長っていいの?
そんな「大人の本質」に触れていかないと、若者に本当の社会の様子は伝わらない。
本質をちゃんと伝えて、本当に若い人たちが「なりたいもの」へと促していく必要があるだろう。
若者にいい格好をいうのはやめましょう。