藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

初めてのこと

*[次の世代に]
コロナ騒動で、政治家や官僚の迷走ぶりを見ていて気がついた。
「彼ら、初めてなのだ」と。
100年前のスペイン風邪の頃とは経済の規模が違うし、日本は今ほどの大国でもなかった。
何より当時を知る人はもういない。
特に経済の分業が進み、サプライチェーンが出来上がってしまった現代で「物流や移動の制限がかかる」などというのは未曾有の事態だ。
世界中のみんなが「初めての事態」に触れて戸惑っているから、政治家も官僚も一般市民も泡を食っている。
日本は近年、何度か天災を経験しているけれど、どれもこの「初体験パターン」だ。
 
なので自分たちも待ってばかりはいられない。
「自分史上初」の事態にどう行動していくかを、自分たちで考えて行かねばならない。
むしろ戦後から平成まで、これまで気味が悪いほど均質化していた商取引や仕事や生活様式を、ついに見直す時期に来ているとも思う。
 
仕事について、人間関係について、今回の出来事でその根底を考え直している人はとても多い。
しかし一方、こうした「暴力的な破壊」が起こらねば、特に保守派はいつまで経っても変われないことは、ここ数十年の自分たちを見れば痛いほど分かる。
自分たちのこれまでの常識や生活について「ゼロベースで生き方と価値観を考える」ということを、コロナ禍は迫っているようにも見える。
 
世界中で「経済か安全か」と混乱している最中だが、自分も「本当にやりたいことは何か?」について考えている。