藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

不労世界

 *[ウェブ進化論]呪縛の解けるとき。
経済という言葉がさも当たり前のようにあるが、もともと自給自足していたものを物々交換しつつ、貨幣が発明されて今に至る。
つまり「みなでいろいろと分業をしながら、全体が豊になりましょう」というようなことだ。
webではしばしば「限界費用ゼロ」と言われるが、

エネルギーとか輸送とかにコストが掛からなくなる時代が近づいているのだとすると「仕事」とか「働く」というものの概念が大きく変わるだろう。

つまり「お金のため」に何かをするということが、ごくマイナーな行為になる可能性があると思う。

今の日本は低欲望社会(特に若者が消費しない)と言われて久しいが、これはそんな「新しい労働」の予兆のような気がする。

 

電車に乗っていると今は5時ごろから帰宅する会社員がどっと増えている。

休日も多いし、ゆっくりとだが明らかに働き方は変わってきているのだ。

もし将来がそんな風になるのだとすると、これまでは「生活の糧」が何よりの大義だった「労働」は、そういった目的ではなく「違う何か」のために行われることになるはずだ。

おそらく"環境"とか"貧困"とか"宇宙"とかのために自分たちは働く時代になるだろう。

そしてそんな世の中で自分が何をするのか、を想像しておきたいと思う。