藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

習慣を遺す。

*[次の世代に]教訓を遺すこと。

なんと師走に入った。

中年の自分にとっても、この「コロナに切り取られた二年」は不思議な体験だったが、学生さんなどは「大学生活の半分がリモート」とか「同級生と会わない中学生」とか、特別な経験になっているらしい。

日本人の特徴は「過去を忘れる国民性」と(特に政治家やマスコミからは)言われているらしいが、今回のコロナ禍でただ2年間を失うのではなく、得た経験は後世に残していかなければならないだろう。

 

思えば大そう悲惨だっただろう戦争体験も、今やそれほど自分たち以下の世代(70歳以下)には残っていないし、でも過去を辿れば日本人は、案外「猪突猛進タイプ」らしいので相応の注意が必要なのではないかと思う。(また戦争をしたり)

 

コロナ騒動では「個人」「家庭」「仕事」「社会」「お金」といった要素が「バラバラに秤にかけられた」ようで、みんな「どれを優先するのか、しないのか」という、普段は考えないことに向き合わされることになった。

 

目に見えないウィルスの脅威で、実は自分のことだけではなく、「自分の関係するあらゆる絆を考えることが必要なのだ」と改めて気づかされたのは、コロナから得た貴重な教訓だといえるような気がする。

戦争はこの76年間起きていないが、大きな災害は何度となく起きている。

 

「"災厄から得た知恵"を残して行くことが、何よりも後世に必要なのだ」ということを、ようやく今回気づかされた気がする。

災難はいずれ必ず起こるから、「後への残し方」こそが重要なのだ。