*[次の世代に]魚の分け方。
「飢えた人に魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える」という格言のことを昨日書いたけれど、そうと分かれば話は簡単なはずである。
ところが世間一般では「子供や一族に魚を与えて上手くいかない」という話を非常によく聞く。
自分の周囲だけを見てもそんな「悪い事例」はゴロゴロあるのだ。
そして労せず魚をもらった人たちは、大体「魚をさらに増やそうとして失敗」したり、あるいはもらった魚を片っ端から食べてしまい、結局は「魚の獲り方」を知らないままに路頭に迷うという話はもはや定番である。
「座して食らえば山も空し」という諺は、なんと中国の明の時代の出典だというから驚くばかり。
こんな定番の教訓が、自分たちの身にはまだ全然染みていないらしい。
量の多寡はともかく、少しでも没後に財産を遺す人は「残ったもの」についても責任を持って考えておくべきだろう。
何しろここ何百年も「法定相続人」へ分配しただけでは問題は起こり続けているのだから。
こうした"故人の財産を上手く活かすインフラ"が構築できれば、なかなか大した発明になるのではないだろうか。
ちょっと共産主義の香りもしますが。