藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

透明化の中で

*[ウェブ進化論]見え過ぎるからこそ。

日本人は現金信奉が強くて、いまだに1000兆円の預金に対して、100兆円ほどはタンス預金で保有しているらしい。

100兆円÷一億人=100万円/人。

誰かが大量に金庫に保管しているのに違いない。

再来年に新円切り替えがあるというが、いよいよ"現金の捕捉"が加速するのに違いない。

もうすでに「デジタルから逃れる」ということがかなり難しくなっているし、IoTが本格化して「あらゆるアナログ」がデジタル化の対象になっている。

 

そして最近気になるのは「富の分配」という話題の報道が増えていることで、自分たちは「技術革新の恩恵を最も受けている」はずなのに、何か考え方は共産主義的に傾いているような気がする。

 

昔は情報通信がなかったから見えていなかったものが、今はどんどん表に露出してしまうから、より自分たちの「大衆意識」がナーバスになっているのだ。

コロナ騒動で飛び交う不確かな情報の中で、人々はどんどんイライラし、どこかにその苛立ちの行き場を探していたのもそんな表れだった。

 

ますます透明化し「隠せない時代」になる中では自分が"煽動"したり、されたりしていないかに注意していないと、最もらしい識者の意見などにあっという間に足を掬われてしまう。

ようやく「自分で考える時代になった」ということなのだろう。