*[ウェブ進化論]
魚や野菜の旬は1-2ヶ月で過ぎ去ってしまうものだが、また翌年にはやって来てくれる。
自分たちはそうして「食からの季節」を感じていてとても楽しい。
比べて人の旬は30代から60歳くらいまで、およそ40年もあるようだが、これはもちろん一度きりで、再び来る事は無い。
この40年の過ごし方というのは極めて大事なはずだが、これまでは割と「均質に過ごしてしまうこと」が常識的なことだった。
今の若い人は「これからは自分なりの40年を過ごして良いのだよ」と言われて戸惑っているように見えるけれど、もう数年もすれば「自分なりの過ごし方を志向する人」の方が多くなってくるだろうと思う。
成功体験こそが「その後の自分」を縛ってしまい、結局「成功の呪縛」から抜けられなかった先人の話は挙げればキリがないほどある。
昭和の成功システムを例えて「金太郎飴」と言われ揶揄されてきた日本人だが、ようやくこれから多様性の花が咲き始めるのではないだろうか。
そしてそこでは日本なりの「ちょっと変わった多様性」があらゆるところで見られるような気がしている。
今の若者が「自分なりに描く未来像」が楽しみだ。
ここでも一周遅れになって、また先頭になるのではないだろうか。