*[次の世代に]易きに流れず。
不平不満は"ヒマ"から生まれるという格言がある。
確かに疫病に悩まされたり、食うや食わずの飢饉が続いては政治に文句をいう暇もないだろう。
そして自分たちは暇があれば「永遠に文句をいうらしい」というのが有名な政治家の発言らしい。
例えば、自分は食べることに事欠かなくても、他人の衣食住を羨むかもしれない。
その次には自分たちのリーダーを羨むかもしれない。
そしてその先、と「他人との比較」はどこまでも続く。
人間は「不平を言える場所」を常に探してしまう生き物だという性質もあるようだ。
そして「自分たちにはそんな性質がある」ということをあらかじめ理解しておくことはとても重要だろう。
「今に満足する心」を持てなければ、永遠に羨み、永遠に満足しない。
ほとんど仏教の教え。
そんな"結末"を知らされるとどうだろうか。
途端に「自らの"足るを知ろう"」と思えるのではないだろうか。
目的を定めずに、いたずらに「成功という曖昧なもの」を追い求めると、いつしか"それ"に取り憑かれた餓鬼のようになる。
そんな価値観が昭和では支配的だったが、今は昔だ。
どれだけ早く「旧式の呪縛」から逃れて、「新しい匂い」を感じることができるかが大事だと思う。
そろそろ、競争とか成功とかいう言葉に踊らされるのは終わりにしよう。