藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

心の中の怪獣。

糸井さんのほぼ日より。
眠れない、食欲がない、性欲やら権力よくやら金銭欲も。
結構コントロールが利くのじゃない、という話題。

そう思います。

猛獣だの怪獣だの魔物だの悪魔だのって、
欲望のほうの高を大きく見積もりすぎたら、
そりゃぁ、負けるに決まってますもんね。

そう。
腹を据えて、正面から見てみれば、そんなに雲のように大きなものではない、はず。
だって「自分の心の中」の出来事だもの。
自分の心以上にはなりようがないじゃない。土台。

それが妙に怖かったり、何か得体が知れないような気がするのは「自分の中の恐怖心」である。
自分に自信がないとか、自分の知らない範囲のことだとか、経験のない(初めての)出来事だから、と冷静な目を失えば、これはもう「蛇に睨まれたカエル」です。
戦うまでもなく。

自分は十年ほど前に禁煙したのだけれど、(糸井さんも「禁煙も、その困難を意識しすぎていると成功しないもんね。」と仰ってまずが)何度か失敗したのち「ふと」「すーっと」止めてやれ、と思ってそれが続いています。

何か「禁煙怪獣と戦う」とか思うと、気が重いし、ちょっとした心の緩みに乗じて「やられてしまいそう」だし、不安が心に宿ります。
そんなもの、「あまりあれこれ心配しなくていいいんだよ」という感じ。
もしどうしても吸いたくなったら吸えばいいよ。
そういう精神状態ならむしろ吸った方がストレスがなくていいかもしれない。

そして、またふと禁煙すればいい。

そんな感じだったと思う。
自分で心の中の怪獣を育ててしまわないように、色んなことも考えてみたいもんです。

・「眠れない」という経験は、何度かあるのですが、
 基本的に「ない」と言っていいくらい不眠とは無縁です。
 「眠れない」とか、「眠りたいのに」とか、
 あんまり共感してあげられなくて、もうしわけないです。
 ひとつには、ぼくが「眠くなったら寝る」という方法で、
 毎日睡眠をとっているからかもしれません。
 つまり、時間とか時刻のことはあんまり考えないんです。
 これ、いつでも眠れるんですけど、参考にはならないか。

・「食欲がない」というのも、ないんだよなぁ。
 健康状態がよろしくないということはあっても、
 だいたいは「食いたい」し、食います。
 しっかりした病気になって熱があっても、
 たいてい「食欲はあるのねー」と言われます。
 ただ、そういうときに食べるのはよくないなと思うと、
 減食や絶食をすることは平気です。
 
・そんなはずあるものか、とバカにされそうですが、
 性欲やら名誉欲やら金銭欲というようなさまざまな欲も、
 けっこう管理できるような気がします。
 よく、ドラマのなかの人たちが、
 「欲望に負けて」とんでもないことになったりしますが、
 あんがい現実の社会に生きている人は、
 なんやかんやと、抑えたり、開放したり、
 それなりにコントロールしているのではないでしょうか。

 物語のなかの人ばかりでなく、現実の人たちでも、
 「欲望は魔物だ」という幻想を、
 巨大にとらえすぎているのではないかなぁ。
 そりゃぁ、なかなかに始末のわるい欲望もありますよ。
 そんなことは人並みにわかってますが、
 猛獣だの怪獣だの魔物だの悪魔だのって、
 欲望のほうの高を大きく見積もりすぎたら、
 そりゃぁ、負けるに決まってますもんね。
 暴力を商売にしている人たちのやり方が、
 「なにするかわからない恐ろしいやつら」
 というイメージを「市場」に植え付けることでしょう。
 「欲望=無敵の魔物」みたいな説も、
 そういうのと、似てるような気がする。
 ‥‥ま、世間話として言ってるよ、と思ってくださいな。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
禁煙も、その困難を意識しすぎていると成功しないもんね。