藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

理想郷への挑戦。

ここ数年先進国テロが頻発している。
歴史を学べば、人類は過去4,000年以上こうした「争い」から抜け出せずにいる。
尊敬する経済学者に聞けば「全ては貧困の克服が解決する」という。
確かに二十一世紀の今は、歴史上最も豊かだ。

けれど「有史以来、戦争のない時代はない」というくらい世界のどこかでは、(宗教とか資源とか)何らかの原因で常に争いがあったわけだ。
けれどけれど。

何だか過去の中国とかローマ帝国とかその後の大戦とかを見て、そして後千年くらいの先を見たら。

実は、戦争でミサイルを撃ったりという争いはなくなっているのじゃないだろうか。
だって70年前には国民を兵隊にして白兵戦をやっていたのだ。
核兵器を実際に使ったり、侵略したりというのはまだ「生き証人」がいるくらい最近のことである。

だから、実は世の中は「すこーしずつ」だけどやっぱり良い方向に向かっているのじゃないだろうか。

自分の生きている間に戦争や紛争は全部は無くならないだろうけれど、それでも何だか人間は自らは滅亡には向かわないような気がする。
むしろもっと未知の地球の環境とか、そもそもの星の寿命とか、そういう大きなテーマにまた"人間の科学"は向かっていくのではないだろうか。
知能の進化ってつくづく自然と共に同期しながら進んでゆくものだ。

争いがなくなっても、すぐに次のテーマは現れる。

迎撃システム、韓国南部に配備 米軍施設の防衛重視 ソウルは対象外 中国の「報復」懸念
2016/7/14付日本経済新聞 朝刊
 【ソウル=峯岸博】在韓米軍と韓国軍は13日、北朝鮮の核・ミサイルに対抗する米軍の地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)の配備先が韓国南部・慶尚北道の星州(ソンジュ)に決まったと発表した。射程には米軍基地や施設を数多く含む。ソウルなど首都圏の大部分は外れる。韓国内では中国による報復への懸念が強まっている。

THAADの発射実験=米国防総省提供・ロイター
THAADの発射実験=米国防総省提供・ロイター

 「国土全体の2分の1から3分の2の地域に住む国民の安全をさらに強固に守る」。韓国国防省の柳済昇(リュ・ジェスン)国防政策室長は意義を強調した。星州を選んだ理由について、原子力発電所などの重要施設や米韓同盟の軍事力を守ることを挙げた。米韓は来年末の配備をめざす。

 星州は南部の農村地帯で、他の候補地に比べて人口密度が低い。最大200キロとされる迎撃ミサイルの射程には在韓米軍基地のある平沢(ピョンテク)や烏山(オサン)、有事に米軍が大規模な増援兵力・物資を搬入する釜山も入っている。

 THAADによる迎撃を想定するのは、北朝鮮の中距離弾道ミサイル「ノドン」「ムスダン」と短距離弾道ミサイルスカッド」だ。ソウルや京畿道の首都圏に向けてスカッドが放たれた場合は、既存の地対空誘導弾パトリオットミサイルで迎撃できるとしている。

 THAADには中国やロシアが高性能レーダーで自国内のミサイル基地まで監視されると強硬に反対している。星州は黄海沿岸から離れており、中国内部を探知する意思がないと明確にする狙いを込めた可能性もある。

 韓国政府が13日出した南シナ海問題をめぐる仲裁裁判所判決への声明にも中国を一段と刺激するのを避けた配慮がのぞく。中国に判決受け入れを迫った日本に比べて中立的な立場を維持した。

 韓国政府は安全保障や経済で中韓関係が冷え込みかねないと神経をとがらせる。柳一鎬(ユ・イルホ)経済副首相兼企画財政相は13日の国会答弁で、中国が報復措置として「非関税障壁を強化することもあり得る」と表明。国内企業は8日のTHAAD配備決定後、相次ぎ緊急会議を開いた。

 韓国内には、THAAD反対をテコに中朝が接近すれば、「日米韓VS中ロ朝」との冷戦時代の対立構図が復活し、国連安全保障理事会決議を受けた北朝鮮制裁包囲網が緩むとの分析もでている。