藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

尻の距離は語る。

深夜、行きつけのお店でワインをちびちび。

と、ちょうどカウンターに座る人達のお尻辺りが目線の高さに。


たまたま間近にいたのは、会社の上司と部下と思しき、40代の男性と20代の女性のカップル。


会話は耳栓しているので聞こえない。



自分は本を読んでいたが、ふと目を上げると、妙な。


最初は気にかけなかったが、時間が経つにつれ、男性は女性に近寄って座っている。
中心より10センチくらいか。


女性は。さっきは椅子の真ん中に座っていたが、離れる方向にズレてる。やはり、中心より約10センチくらいか。



ふむ。
別のカップルは。
お。こちらは、どちらもお互いに近寄ってるゾ。中心から15㌢づつくらい。足と足がくっつきそうだ。



さらに30分。
目の前のカップル。
女性はさらに離れて、椅子の中心からはもう20センチくらいズレてる。


もう半ケツ状態と言っていい。



お。男性が、さらに近づかんと、上半身をぐっと傾け、尻を近づける…



ガタッ!と音が。


よく見れば、女性は立ち上がっていた。
「スタンドバーって、結構好きで。」


一応笑顔で説明する女性。


「へぇーそーなの?」と答える男性。


そして男性がトイレに立つ隙に、お互いの椅子を20センチくらい離して置きなおす女性。
「もーっなんなのよ!キャッチセールスみたいだわっ。あのオッサン。」


一同「・・・・・・・・・・・」


ああならないよう、気をつけよう、と一人自分に言い聞かせた。