藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

太めも細めも。


痩せている女性(か男性)がいい-
巷のグラビアのモデルの、見た目の心地よさはともかく。
実際にどれほど「見た目のプロポーション」は重要なのだろうか。
自分たちは長くその「幻想」に振り回されてきたような気もする。

結局、自分がどんなタイプの人に惹かれるのか?
という問いにはなかなか向き合えない。

けれどそういう問いかけを自分にしておくことは重要だ。(と思う)
つまり、「どういうやつなのか」ということを分かっておきたい。

自分の好きなタイプとか。
自分の興味のないタイプとか。

「自分ってどういう嗜好の人間か」というテーマって、なかなか取り合われないものだ。
「俺ってどうよ?」とフランクに聞き合えるような関係が理想だと思う。

ミロのビーナス体脂肪率は?
アピタル・深山知子
2017年10月10日06時00分
 やせてきれいになりたい――。
 そう思う女性は少なくないでしょう。でも美しさは単に体重が少ないということだけで決まるのでしょうか?

■女性は「やせ」傾向
 まずは下のグラフをご覧ください。そもそも日本の女性はやせの傾向があるようです。
 やせ形の人の割合を表しているこのグラフを見ると、女性の全体では、「10人に1人がやせ形」ということになります。特に20歳代でその割合が高く、「5人に1人以上がやせ形」なのです。

 確かに世の中には、やせていることが美しいという風潮があります。しかし、女性の場合、目指したいのは、締まるところは締まっていて、出るところは出ているメリハリボディー。ただやせていればよいというものではありません。

 脂肪というととにかく悪者のように思う人もいますが、女性らしい丸みを帯びたボディーラインをつくるには皮下脂肪が欠かせません。ただし、からだのフォルムは、皮下脂肪の内側にある筋肉の形で決まるので、理想的なからだを手に入れるためには、筋肉がしっかりとついていることが必要です。
 つまり、重要なのは脂肪と筋肉のバランス。それを把握するためにも、ダイエットの際には、体重だけではなく体脂肪率と筋肉量を意識して取り組むことが必要になります。
 体脂肪率の標準値(※) は18〜39歳の女性で21〜34%。この範囲ならやせでも肥満でもありません。仮に目指すべき値を設定するなら、その中間の27%前後とするのがよいでしょう。

 ちなみに仏国のルーブル美術館に所蔵されているギリシャ彫刻の傑作「ミロのビーナス」の体脂肪率を、ビーナスが発見されたミロス島の現代女性のデータと、ビーナスの身長とプロポーションを加味してタニタが推定 してみたところ、27.8%でした。女性のからだの美しさが余すところなく表現されたあの優美なボディーラインを作るには、やはり適度な脂肪と筋肉が必要ということですね(実際は大理石ですが――)。
 さらに、やせ過ぎは健康にもよくありません。女性の場合は、月経周期の乱れやホルモンバランスを崩す原因になるのです。
 また、閉経後は急激に骨の量が減り、骨が弱くなってしまいます。特に骨量は大人になると増えないため、将来のことを考えると、若い間の過度なダイエットはご法度です。骨は筋肉とともに増えるので、20歳くらいまではしっかり食事をとって、運動し、筋肉をつけることで「骨貯金」をしておきましょう。

■男性は「肥満」に注意
 ここまで女性のからだを中心に話を進めてきましたが、基本的なことは男性も同じです。しかし、下のグラフから分かるように男性の場合はおおよそ「3人に1人が肥満」という状況。どちらかというと、やせ過ぎより肥満を気にする必要のある人が多いようです。
 なお、男性の体脂肪率の標準値(※) は、18〜39歳で11〜21%。この数値を超えている方は、ぜひ生活習慣の改善に取り組んでください。
 筋肉を意識せず、「あと3kg体重を減らしたい」とか、「50kgを目指したい」など、単純に体重を減らすことを目標にしたダイエットでは、脂肪とともに筋肉も減らしてしまい、やせ過ぎのガリガリボディーになりがちです。この方法を何度も繰り返していくと脂肪だけが増えていき、やせにくいからだになっていきます。

 これからは「体重ダイエット」ではなく、体脂肪率を気にしながら「筋肉量アップによるボディーメイキング」にチャレンジしていきましょう。そして、ご自身のからだを好きになってください。そうなれば、美しさにもどんどん磨きがかかっていくはずです!
 ※WHOと日本肥満学会の肥満判定に基づき、DXA法(二重X線吸収法)によりタニタが作成した体脂肪率の標準値

アピタル:タニタとつくる健康生活>
http://www.asahi.com/apital/column/tanita/アピタル・深山知子)
アピタル・深山知子(みやま・ともこ) 株式会社タニタ・企画開発部企画開発課 介護福祉士

からだの部位ごとの脂肪や筋肉をはかれる8電極体組成計の開発を担当。その後、子ども用活動量計や体脂肪判定、妊婦用体脂肪計など子どもと女性を中心とした研究に従事。その他、体組成計に乗るだけで誰が計測しているかを自動で判別する「乗るピタ機能」を開発した。近年は高齢者を対象とした研究開発に取り組んでいる。