藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

人気で進路など決めるな。


リーマンショックで経済学部の人気が落ち、また
日本人の「ノーベル賞効果」で理系の志望者が大幅に増えているという。
中には前年比三割増の大学もあるというから驚く。


で就職人気のこと。

大学生の志望企業、三菱UFJが首位 民間調査
企業研修・採用支援事業を運営するgusiness(ギジネス、東京・港)は大学生の就職活動初期段階の志望企業ランキングをまとめた。


1位は三菱東京UFJ銀行、2位はソニー、3位は電通だった。
5位の三菱商事をはじめとして4社が上位20社に入った商社の人気も高い。


調査対象は2010年春卒業予定の大学生。08年4―12月に実施し、7023人から回答を得た。
(産経webより)

どうもこの手の話に違和感が拭えぬ。
自分の就職時代、はどうか。
大体が変わらぬ。


結局超大企業とか、NTT(民営化前)とか、それら上位は変わらない。
根源的だが、「人気企業=よい仕事」なのだろうか。

生涯賃金


就職コンサルタントに訊く。
と結局「生涯賃金と福利厚生の厚さ」なのだという。
大企業は社員寮や社宅があったり。
また当然利益の高い企業は、平均収入もどうしても高く。


「よく儲ける会社に入り、自分もその一員としてやっていく」というのが「賢い」就職なんだそうである。


ふぅーむ。
確かに利口かもしれぬ。
けどそれでいいのか。


自分などは野良犬的に中小企業に入ったクチなので、そもそも人種が違うのかも知れぬが。
それにしてももう少し職業観を中心に考えないものだろうか。

十年後はどう


ところで、では十年後の人気企業はどんなだろうか。
と、結局はあまり変わらないのだろう。
クリーンニューディール政策、ではないがノーマルに考えれば今後伸びるのは環境、省エネルギー関連企業、というのが一般的な見方なのかもしれない。


と、自分はこれには懐疑的。
「そこ」が本命ではない気がする。


その先。


「省エネ銘柄」でなく「ノーエネ銘柄」。
第一次産業の支援とか。
サービス業でも高齢者に特化したものとか。
再就職とか社会参加とか育児支援とか。


ところが。
今の大企業が「そうした分野」にどんどん進出し、結局十年後もあまり顔ぶれは変わらないのかもしれない。
ちょっとつまらない気もするけれど。