藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

再出発とは言うものの。

GMは破綻して、3割減計画にして再出発するという。
単純に、関連企業も3割減に。

そのまま三割で済む、とも到底思えぬが、その三割すら「行き場」は何ら見つかっていない。

また工場労働も含めて、企業が傾くときには優秀な人材から流出する、というのは企業経営の常識である。
一部の異様にロイヤルティの高い創業メンバーとかを除けば、傾き始めていろんなムリのかかる状態の会社で踏ん張れる人は多くないのである。


また人の移動は一気に起きる。
ネズミの船外脱出にも似て「潮どき」という感覚が三割くらいの人に共有されると、われ先に!といった状態になる会社をいくつも見てきた。

再建計画は重要だが、キモは「リストラ」ではなく「次の場」である。

リストラと操業自粛、だけでは見かけの経費は落ちるが、体力ももっと落ちているものだ。
「強みのあるグループ群」だけに本体は絞り、残る部門は閉鎖、余る人員はまとめて転職あっせん、ということをシステム的にやらないと、まだまだ先は見えないと思っていたら。
経済相のトンデモ発言

一般市民としては日米欧の「必死の粉飾」に辟易するが、「底打ち」とか「いつか元通りになる」といわれても、一向にその気がしないのは自分だけだろうか。

<記事全文>

「景気1〜3月に底打ち」 経財相が表明
 与謝野馨財務・金融・経済財政相は2日の閣議後の記者会見で、日本の景気情勢に触れ、1〜3月期が「底打ちの時期だと思う」との判断を示した。
与謝野氏が公式の場で「底打ち」という表現を使ったのは初めて。
「4〜6月期以降はカーブが上向きで行き、いつか元通りになる。それは年末か来年の春か」との認識も表明した。


 日本の景気情勢についてはこれまで「最悪期を脱した」との判断を示してきた。底打ちという表現については「違う言葉だが同義語」と述べ、景気認識を前進させたわけではないと説明した。