藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

景気回復の最期。

<政治>


一般会計92兆円成立24日、国債発行44.3兆で過去最大
子供手当法案、衆院で可決高校無償化も。16日
登録型と製造業派遣を禁止 派遣法改正案を閣議決定19日
クロマグロ禁漁、ワシントン条約委、一まず否決へ
景気判断、8カ月ぶりに上方修正 3月の月例経済報告
昨年10-12月期需給ギャップ、マイナス6.1%、需要不足30兆円。内閣府推計
昨年10-12月期、企業の設備投資、17%減、8.9兆。財務省調べ
一月の現金給与、二十ヶ月ぶりにプラスに
内閣支持率36%に下落 58%が民主過半数望まず 共同通信調査、7日
日航、グループ会社を8社から3社へ統合


オバマ政権、支持率46%に下落、米ギャラップ社調査
オバマ氏、アジア歴訪を再延期へ


GMリデルCFO発言、再上場「2010年後半にも」米メディア報道。
フォード格付け1段階引き上げ。ムーディーズ発表
米政府、支援企業幹部の報酬カット指示。GMなど5社で33%
2月度ユーロ取引、円上回る。発足以来初、一日あたり7500億超に
BBC、リストラ本格化へ、webも半減に


<社会>


10年春卒の大学生就職率は80%、氷河期下回り調査開始後最低を記録
街角景況感、三か月連続で上昇、内閣府調査
トヨタ、電子制御問題、米で公開実験開始
東京厚生年金会館、ヨドバシが取得。カメラ博物館に
名古屋音大、政治学の准教授を学長に選任、46才。
トヨタ、オイル漏れの恐れで93万台を自主回収へ
人気コミックのワンピース初版300万部で出版記録更新
Apple、i-Phone特許侵害で台湾HTCを提訴


<経済>


日経平均、10,500円台を回復、8日
日経平均、11,000円台を回復、30日
二月倒産件数、前年比17%減、東京商工リサーチ調べ
三菱電機太陽電池の生産二割拡大、90億円投資に
アステラス、米メーカーOSITOB、3100億円を発表
ファミリーマート、イープラスに最大10%出資へ


AIG、アリコをメットライフへ売却へ。155億ドルで

束の間の休息


世界の株価がいったん落ち着きを取り戻し、そのまま年度末へとなだれ込む。
GMが息を吹き返し、景気判断は「ついに」上向きになったが、企業の設備投資は回復せず、大卒の就職率も80%で過去最低。
数字のアンバランスが際立っている。
こういうのを「踊り場」というのだろう。


真の縮小経済、というのはどういうものかは今年から、いよいよ明らかになるのではと思う。
といっても悲観するばかりではなく。
「縮小」は何も悪いことばかりを指すのではない。
これまでの「拡大こそ善」という常識にだけ疑問を呈するのである。


楽しいことを夢想すれば。
縮小する中でも、そこでこそ支持されるいろんな仕事とか、産業とかサービスが出てくるだろう。
要は「方向性」が違うだけのことではないか。


今の政治家が言うように「経済成長」しか繁栄の指標がない、というからもう「お先真っ暗」的な議論が先行する。
GDPなんぞには載ってこないけど、十分国民が満足する生活形態はあるのだ、という思想的なビジョンこそが求められているのだとしみじみ思う。


そこは、誰もが一目でわかるような「大小」とか「巧拙」とかでの一面的な判断でモノの価値が決まる世界ではないのだろう。
今までは皆が「大きいことはいいことだ」というような価値観からの脱却がこれから始まるのではないか。


その意味では人類史上初の「質的向上」が問われてくるのがこの2010年以降なのかと思う。
その「価値観の変わり目」に際して、ぜひオタオタせずに変化の流れを受け入れていきたいものだと思う。


こういうことが定点観測なのである。