藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

何のために仕事をするのか


ベストセラービジネス書、というのも結局は多くの人に愛される「与太話」である、という著者。
しかし、「何のために仕事をするのか」と言う問いには誰しも一度は向き合わねばならない。と思う。
というか、仕事をしている社会人は誰しもこの問いが「頭をかすめ」ながらも明確な解を自分自身で持っている人も少ないのではないか。
これに著者は二つの表現で迫る。

(元スタンフォード大学ビジネススクール教授のジム・コリンズによると)
「仕事とは人生の目的を達成するための単なる手段ではなく、それ自身が目的である
(Work is not aneans to an end; it is an end itself.)


そしてもう一つ。

(また多摩大学教授でシンクタンク・ソフィアバンク代表でビジネスコンサルタントの田坂広志氏は)
「仕事の最高の報酬とは人間的成長である」と仕事の本質について語っています。

『報酬は、人間的成長である。』

最初は、著者が研究者であり、医師であり、そのモチベーションとして「そのような定義」なのか、と斜め読みしましたが、それは自分たちの仕事と何ら変わりないことに気付きました。
ポジティヴシンキング、ではありますが、自らの仕事の報酬を「お金」とか「顧客の業績」とか「顧客満足」とか「部下成長」とか「作成したドキュメントの量」とか。
自分たちはその時々に「仕事の報酬」を色々な観点で解釈していたように思います。


「自らの人間的成長」という価値観を一つ持てば、成功も失敗も、あらゆる「機会」が自らの試練のタネ、となります。
いちいち、クロージングの度に一喜一憂し、時にはディスカレッジして、その辺の赤ちょうちんで愚痴を言う、というような必要はこれでなくなるな、と思います。

10のステップ


この後、「研究者として仕事をすべき10のステップ」という本書の脈になるtipsが続きますが、自分はこれを「ビジネスマンとしてすべき仕事の10のステップ」と読み替えて、要点だけを残しておきたいと思います。


(つづく)