藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

お酒と音楽。


何をしていても時間は過ぎる。
嫌な時間は長く感じるし、楽しい一時はあっと言う間である。
(ちなみにボーッとしている時間も、なぜか瞬間に過ぎてゆく。おそらく頭の中に「時間の意識」すらなくなってボーッとしているからだと思うが)
勝手に流れてしまうものだけに、積極的に「楽しい消費タイム」にするかどうかは当人の意識がものすごく関わってくるのだ。
と今更ながらに思う春たけなわ。

時間の充実

そんな中でも至福なのは、「充実した一人時間」なんである。
と、もう寒くなくなった春の宵に行きつけの酒場へ。


しばらく飲んでいると、何かが違う。
いつもと違う感じはBGMのせいだった。
バッハ。
それも延々と。
チェロ、チェンバロ、ピアノ。


オーナーに「いつもかかっているのは?」と尋ねると、「あれ、今日は違うチャンネルになってる。いつもは洋楽なのに」
もうしばらくバッハにしてもらうようにお願いしながら「酒と音楽」について意外に強い繋がりを感じた。
日本酒には演歌だろうか。
うむ。そうかもしれぬ。


ウィスキーにはジャズか。
で、ワインにはバッハではないか。と思う。
何か荘厳なチェロの旋律が、酔う感覚に心地いいというか。
リズムが前に出過ぎていないというか。
旋律が酔いを邪魔しないというか。
曲がゴールドベルクに変わってピアニストを尋ねると「シフ」とのこと。
ワインとバッハ、は新たな発見になったのである。