藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

時をかんじる

*[次の世代に]いつかいく道。
大河の下流では、流れがまるで止まっているようだという。

「時の流れ」は正にそれで、ボーッとしていると、あっという間にかなりの距離を流されてしまう。

自分たちは「ゆっくりと低速で動くもの」については注意が届きにくい。
反対に早くて派手なものには次々と反応してしまうので、そんな性質を十分に意識しておかないと、ただ無為にすごして、「どんよりとした罪悪感」が残るものだ。

この感じは若いころにはほとんど気づかないものだが、歳を重ねるごとに"こたえる"ようになってくるのだ。
で、若い人に「ボーッとするな」とかうっとおしいことを言うのではなく、時間に対する感覚が"そんなふうに"なっちゃうんだよ、ということを伝えておきたいと思ったのである。

年寄りは「気が長い」と言われるのは、実は経験がたくさんあって、「じっと待ったほうがいい」ということを知っているからである。
年寄りの本質はものすごく時間にシビアでせっかちなのだ。
だって先がそんなにないから。

そんな感覚が若者に伝われば、最高の贈り物なのだが。
届くだろうか。