藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

書き出し法。


もうも老い先が長くない、とはまだ思わないのだが、それにしても。

昔ほど、一日の体感時間が長くない。

ゆるゆるとだが、これは決定的な現実である。

学校やサラリーマン時代、一日や一週間や一カ月や1シーズン、一年間の体感はジャネーの法則の通り、どんどんと速まっている。


そのせいだろうか、一日の時間の使い方にボケが出てきていることに気付く。(嘆)
いちいち行動に「シャープさ」がないというか。
パッと休日に起きても。
「今日は午前中に原稿書きとピアノ、その前に風呂と朝食の用意を予め。
ストレッチをしてから床掃除と洗濯機を回しておいて、ホームセンターで収納ケースを二つ買う。
その足で半年ぶりの洗車。時間があったら"ロストクライム"を観に行って、そのまま"鳥まさ"で早めの食事…


なんて風に昔はパッパッと思い浮かんだのだが、どうもいけない。
まず起きても、背中とか腰が張っているので、なかなか柔軟運動に取り掛かる気になれない。
結構出だしに痛みを伴うから。
それから徒然にpcに向ってみたり、食事の用意をしてみたり、音楽をかけて、積んである本やグルメブックを手にとってパラパラ見てみたり。
そんなことをしていると、あっという間に午前中が終了。
そういや風呂にも入ってないし、メシもすんでいないし、掃除もストレッチも、家の中のことは何一つちゃんと終わっていない。ということに気付く。


もうこれからいろいろ準備して食事などしていたらあっという間に夕方になる。
そんな状態に陥る日が最近多くなった。
そういえば、シャンプーとか、洗剤とか、買い出しに必要なものも、最近買い忘れてあわててスーパーに走ることも多い。
老いる、とは静かにこういうことなのかもしれぬ。(淡)

それならそれで。


で、俄然、前向きに。
そういうことなら、やりたいことを片っ端から書いておくことにする。
買い出したいものもついでに。


朝起きてから、まず目に入る場所にストレッチの種類を張っておく。
あとは入口のドアにポストイットで「床掃除機」とか「洗濯」とか「空気清浄機フィルタ洗濯」とか「アルミホイル×二本」とか「アイス二袋」などと書いておく。


その代わり、「それ以外の家事はナシ」な状態にしておくのである。
これはなかなかゲーム感覚というか仕事感覚で、らくちんである。
ええと…と思いだす作業がまったくなくなるわけだから。
ホイホイ。次はメシ。
パンと納豆とカレースープ!とか。
よっしゃ拭き掃除終了。
あとはピアノすまして、出かけてよし。とか。


ここまで書いて、何かに似ていることに気付く。
そう、プログラムである。
ようするに「自分に対しての命令」を目に見えるところに書いているのだ。
これまでは本能的に処理していたものが、「きちんと記述していないと混乱をきたす」ということのように思う。


(つづく)